履き心地

こんにちは、Tango245です。
雑誌等ではビスポークの履き心地が絶賛されていたりします。もちろんその履き心地が悪いわけではありませんが、正直「そこまで褒めます?」という感じ(個人の感想です)を持っております。せっかくビスポークをするならレザーソールの切れ込みや盛り上がり、(一度履けば終わりますが)半カラスを楽しみたいですし、実際値段も値段なのでほとんどの人がレザーソールで注文すると思いますが、レザーソールである以上、その履き心地はラバーソールやハイテク素材を使ったソールには勝てないのではないでしょうか。店主も一応ビスポーク派で、当店、基本的にはビスポーク品中心の品ぞろえになりますが、理由は「履き心地」ではなく「(既製品にはない)素材とシェイプ」に置いています。

とはいえ、ある程度距離を歩く時は履き心地は大事なのでラバーソール物にも食指は動いてきましたが、今のところ美しいと思うシェイプの品には出会えておりません。レザーソールにハーフラバーという手もありますが、シェイプの確保はともかく、履き心地の改善には至りません。(むしろハーフラバーはある程度履いたものを雨の日用に転用するための一部材という感じでしょうか。)シンプルなレザースニーカーで逃げるという手もありますが、スーツではTPOが限られます。このあたりのジレンマは誰もがお感じになられていることではないでしょうか。

ということで、店主がよくやるのは、半サイズか1サイズ大きめの靴に、市販の中敷を噛ますようにしております。最近はハイテク素材で履き心地がいいものが出回っております。一枚嚙ますだけで歩くのが楽しくなりどこまでも歩けるような気がします。(厚いものなら身長も高くなります。)パンツの裾幅も広くなってきておりますし、同じサイズでも最近のモーダ系の靴は長めで、それにも見慣れている昨今なので、トラディショナルな靴も少し長めのサイズを選んだほうが見た目はしっくりくるような気がします。あまり大きめの靴だと爪が心配ですが、半~1サイズなら許容範囲と考えています。これならビスポークの素材とシェイプの妙を楽しめ、履き心地もスニーカー並みに最高という、いいとこどりができます。ぜひお気に入りの中敷を見つけお試しください。(当店主も先日、新たに10種類近く中敷ソールを買い込みました。写真の手前がダイソーですが、これが優れモノだったら嬉しいような悲しいような)

当店ではクレバリー、ロンドンロブ、パリロブフォスター&サンガットバリーニステファノベーメル等のビスポークを在庫しております。多くはユーズド品ですが未使用品もあります。クレバリーはコークストリート時代のものやロシアンカーフ製も、ステファノベーメルはベーメル氏現役バリバリの頃のものです。昔の靴は革とつくりが全然違います。これらの逸品にハイテクの中敷を入れて、昔のクオリティーと現在のテクノロジーのコラボをぜひお試しください。(シューソックスが隠れてしまうのはちょっと残念ですが。)

 

大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、また倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらこちらこちらもお読みいただければありがたいです。

 

パリロブのビスポーク

こんにちは、Tango245です。
先日、ポールセンスコーンについて海外での書き込みの一つをご紹介させていただきました。その書き込みを見るまでは、ポールセンスコーンへの知識も巷間言われているような話で固まってしまっておりましたので、事の真偽はともかくとしても、今回あらためて頭は柔らかくしておかないとだめだな、と感じた次第であります。

実は同じような話がもう一つありまして、パリロブのビスポークについてであります。店主はロブというと、セントジェームズのロブだろうと長年思っておりました。パリロブのビスポークを見たことがなかったというのが大きいのですが、見たことがないので勝手に決めつけていた部分がありました。というのはこれまでビスポークの靴のところで書いたことと若干矛盾するのですが、結局はパリロブのビスポークとはいえ、多くの人が既製品の型、例えばフィリップの木型(7000番?)を念頭に選ぶと思われ、その型をベースに細部を自分の足型に合わせるなら、完成されたそのフィリップの型を崩してしまうのでは、と。それなら7000番の型そのままで作ってもらったほうがいいじゃないか、と。だけどそれに120万(消費税だけで10万円)はきつくないか、と。だったら例えばプラス10~20万かで、革質とスペックをビスポーク水準に変えてもらえないものだろうか、だけど、、、、だったら、、、と見ていないことをいいことに勝手に思い込んで決めつけておりました。。

ですがその後パリロブのビスポークを何足か拝見する機会があり、それ以降はそれまでの考えをあらためました。ビスポークした人の足型の妙もあるとは思いますが、パリロブのビスポーク、素晴らしいです。もちろんセントジェームスのロブの評価が下がったわけではなく、ただ単に自分がパリのビスポークを見ていなかっただけで、恥ずかしながら初めて見た以降は、セントジェームスのロブに勝るとも劣らない水準だと思っております。

ご存知の方には、何を今更、で誠に恐縮ですし、そもそもそんなんでよく店やってるな、というご意見もあるかもしれませんが、何より素材が素晴らしいですよね。考えてみれば、エルメスグループなので世界最高水準の革が手に入るわけで、さらにビスポークとなるとどこにも負けないのは当たり前なんでしょうけど。シェイプもロンドンロブが少し無骨な感じがあるのに対し、パリはどこまでもエレガント。それでいてベルルッティやコルテと違ってあくまで伝統的なスタイルです。もちろんその人の足型からは逸脱はできないにしても、また多くの人が7000番の木型をベースに選ぶにしても、マージンの取り方が違うのでしょうか。色気が全然違うように感じます。革の確保と職人技、大資本と老舗の相乗効果が、ほかのブランドと違って、例外的に出ているのかもしれません。

素材の枯渇と職人の技術継承の困難さ、値段の高騰等もあり、ガット亡き後、自分がもう靴をビスポークすることはないだろうと思っておりましたが、チャンスがあればパリに行って4足ぐらい作ってみたいと思っております。

とベタ褒めしておりますが、当店にはビスポークのロブ、サイズを織り交ぜ、パリ、ロンドンともに何足かあります。ぜひご覧になってください。もちろんロンドンロブも最高です。ロイヤルワラントは伊達ではないのでこちらもよろしくお願いいたします。

大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、また倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらこちらこちらもお読みいただければありがたいです。

ポールセンスコーン

こんにちはTango245です。
日本は息の長い靴ブームが続いていますが、それを引っ張っているのは、英国靴ではロブ、クレバリー、エドワードグリーン等で、イタリア靴では、ガット、ラタンジ、ステファノベーメル等かと思います(個人の感想です)。ですがこの靴ブームの火付け役を遡ると、89年11月1日号のブルータス「靴だけは英国靴に限る、という人が多い」だったと思います。

この特集の表紙を飾っているのは、ロブでもエドワードグリーンでもなく、ポールセンスコーンの靴でありました。その後30年近くの年月が経った現在、このポールセンコーンは、上記の2ブランドに比べ日本での評価は低く、一般的にはあまり注目されていないかと思います。

ポールセンスコーンについて当時から言われていたことは、世界最古の靴メーカーであること、1972年にニュー&リングウッドに買収された、ということで、そのニュー&リングウッドは、ジャーミンストリートに店舗がありますが、それよりも1865年創業で、イギリスの名門イートン校ご用達の用品店ということで、昔は押し出し感がかなり強いものがありました。

ということで店主も渡英の際に行くべき店舗の最前列に位置する店の一つでありました。しかしながら実際92年に訪問したのですが、それほどのインパクトはなかったのを憶えています。日本にもよくある学校指定の洋品店みたいな感じでした。とりわけ期待が高かった二階の靴売り場ですがなんらオーラを感じられませんでした。後で聞くところには、91年に経営が変わり、靴はリーガルが製造したりしていたりもしたそうです。またシューソックスもニュー&リングウッドの表記がメインでポールセンスコーンの表記は小さく、同ブランドの立ち位置も少しわかりずらかったのが影響したのかもしれません。とにかくその後は名前を聞くことは少なくなっていったように感じます。

そんな不遇なポールセンスコーンですが、非常に美しいシェイプをもったビスポークの品に時々出会います。革の質感、ウエストの切込み、小ぶりなヒールにフィリップズスペシャル、マイナスビスのヴィンテージスチール、どう見てもただ物じゃない逸品です。なぜこういうのが埋もれてしまっているのか、日本のサイト等では上段で書いたような記述しかなく、よくわからないので海外のサイトをいろいろ徘徊してみました。するとその昔、ジョージとアンソニーは独立前、ジャーミンストリートのニュー&リングウッドの二階で働いていた、というのが出てきました。(ほんまか、と)

いや、そうは言ってもジョージクレバリーが独立したのは確か1958年のはずなのでそれが本当なら60年、あるいはそれ以上前の靴になり、さすがにそれはどうかとも思いますし、そうだとしてもポールセンスコーン買収前になるのでシューソックスにポールセンスコーンの表記はないはずですし、そもそもジョージクレバリーは独立前の約40年はタックゼックにいたことになっているわけですから、それは違うんじゃないかとも思います。(とはいえ、実際はニュー&リングウッドの表記のみでポールセンスコーンの表記がないシューソックスもありますし、クレバリーがクレバリーを立ち上げたのは確か70歳の時なので、38年間タックゼックにいたとしても、彼の経歴がそれで埋まってしまうわけではありません。)

ですが、前述したように同ブランドの古い靴の中に非常に美しいものがあるのは事実なので、もしかすると、ニュー&リングウッドにいたのは、ジョージとアンソニーではなく、グラスゴーとカネラだったのかもしれません。実際クレバリーは1976年に閉店しています。なので閉店後、一旦ニュー&リングウッドにいたものの、91年にニュー&リングウッドの経営方針の変化に嫌気がさし93年に再度クレバリーを立ち上げた(歩いて5分ですし)と考えてもとりあえず違和感はありません。

話が二転三転しすみません。とはいえ時々見る古いポールセンスコーンのビスポーク物、別にクレバリー製でなくてももう少し評価されていいような逸品だと思います。次回渡英の折にはグラスゴーに直接聞いてみようと思っておりますが、どなたかご存知ないでしょうか?ご教授いただければありがたいです。

大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、また倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらこちらこちらもお読みいただければありがたいです。

 

在庫のサイズ、コート編

こんにちは、Tango245です。
本日はコートについて書きます。季節的にはもう場違いですが、このところ寒い日が続いておりますし、こういう話題をすると暖かくなるのが「お天気あるある」ということで、暖かく、また温かく、お読みいただければ幸甚です。

洋品好きが高じ実店舗まで出してしまっている店主ですが、生地とともに一番想い入れがあるのがコートであります。生地を見て、その匂いや香りがするとなんとも心が休まるのですが、寒い日は少し重量感のあるコートを着てのんびりと散歩をしたくなります。もともとはイタリアのレストランで食事をしていた際、入って来た老紳士のよく着込んだコートを脱ぐ仕草が印象的で、自分もああいう風に振舞えたら、という憧れがスタートでありました。着こなしというものは、ただ単に来ている姿というよりも、その着方や脱ぎ方、預け方や受け取り方にも現れるものなんだな、と思ったものです。レストラン側も、少し古く、よく手入れされたいい素材のコートを入り口で渡されたら、その時点で、変な席には通せないでしょうし、サーブの意識も変わるのではないでしょうか。自分は、公平と平等の違いはそういうものだと思っていますし、そういう店にお邪魔したいと思っております。最近は暖冬で、コートを着る機会自体も少なく、また性能的には軽くて暖かいダウンや新素材なんでしょうけど「ファッションはやせ我慢」なので、少しここぞという時はコートを着て、脱ぎ方、預け方、受け取り方、着方で、「細かすぎてわからない」自己満足をしております。

それで思い入れがあるわけですから、サイズ関係なしで購入してきました。どの道、着る機会も少なく、着ないのも多いわけですからサイズは関係無いといえば関係無いわけで、44−50ぐらいまでは幅広く散らばっております。当然ですが大きなサイズは(ユーズドで購入したものを除くと)未使用品になります。素材も、シルク、コットン、ツイード等のウールから、カシミアやミンク、革素材まで、中にはなぜか麻のコートもあります。古いものは1918年や1945年といったメモリアルイヤーの軍物や、60年代の(オペラ座の半券が入っていた)フランス製が、大物未使用品ではブリオーニのスエードやカーフのハーフコート、ロエベの革のトレンチ、ボッテガのカシミアのダブルのチェスター、ベルベストのインナーがファーのチェスター等があり、ビスポークではコスタンティーノ(スカルピーノ時代)とヘンリープールがあります。どれもやりすぎ感はないのでご安心ください。

このところ寒いとはいえ、季節柄、コートの話はどうかと思いますが、来シーズンに向けて、店主のようなコート好きのお客様いらっしゃればぜひ冷やかしにお越しいただければ嬉しいです。また秋口になれば個別の品をインスタ等でご紹介させていただきます。(次回以降は少し靴のブログを続けます。)

大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、また倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらこちらこちらもお読みいただければありがたいです。

在庫のサイズ、靴編

こんにちは、Tabgo245です。
本日は靴の在庫のサイズ感について書かせてください。スーツの場合はビスポークが多いので基本的には店主の体格がベースになっているわけですが、靴の場合はビスポーク派ではあるものの、自分の足形でのビスポークに懐疑的なので、自分の足型でオーダーしたのは、ガット、ロブ、クレバリー等の10足程度で、それよりも店頭のサンプルをそのまま購入するか、あるいはそのラストで新しく作ってもらう、何十足もオーダーしているような店の上顧客からこちらが気に入ったのを放出してもらう、というような購入方法が中心でありました。なので靴の在庫のサイズはビスポークなので表記はありませんがUK6からUK10ぐらいまで割と幅広くあります。

「既製品買った方が」というご意見もあるかと思いますが、既製品では仕上げと素材がワンノッチ劣っていると思うのでビスポークにこだわっておりました。一方でそのビスポークも万能ではなく、店主の場合、足型の問題もありますが、懸念していたのは、一見客にいきなり腕のいい職人が対応してくれるのか、という問題で、腕のいい職人にお願いするにはそれなりの実績が必要なのでは、と考えておりました。なので、すでに実物が出来上がっている、あるいは出来上がりに安心できるような購入にこだわっておりました。

昔のスーツと今のスーツでは同じサルトでも今のスーツの方が格好がいいのに、昔の靴と今の靴では同じ工房でも昔の靴の方が格好がいい、とよくお客様とのお話で出てまいります。当店にも20〜30年ぐらい前と見られるクレバリー10年ぐらい前に店主がオーダーしたクレバリーがありますが、見比べれば一目瞭然で、誰が見ても前者を選ぶと思います。素材の違いもありますが、何より作りが違います。スーツの世界より靴の世界の方が技術の継承がうまく行かなかったのかもしれません。

現状、百貨店でオーダーすると、(ダミーも作らず)一足100万円を超えているようです。一方で今はどの工房も人を多く抱え、昔のように親方に自ら作ってもらうことは困難でしょう。本物をお求めなら、程度がいい古いビスポークがいいと思います。今なら一足オーダーする価格で何足か買えると思います。

大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、また倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。

在庫のサイズ、シャツ編

こんにちは、Tango245です。
本日はシャツの在庫について載せさせていただきます。シャツは大きくオーダー品か既製品かのx軸?と未使用品かユーズド品かのy軸?の2軸4分類で分類できるかと思います。オーダー品は、シャルベ、フィノッロシニスカルキ、コスタンティーノで約40枚、既製品はフライ、アンナマトゥツォ、アットリーニ、ラルフローレンのパープルレーベル、ブリオーニ等で60枚ほどあります。また未使用品の比率は、オーダー品で約7割、既製品で5割くらいかと思います。

靴やスーツ同様、古いものが多いので、生地感や縫製はかなりいいかと思います。生地はシモネゴダール、カルロリーバ、デヴィッドアンダーソン等が中心で、シモネゴダールなんかはもう手に入らないと思いますし、カルロリーバも今のとは佇まいが違います。店主が20年間着倒しているデビッドアンダーソン地のシャツは今も手触り最高です。縫製もハンドの比率やプリーツの感じ、ステッチの間隔等非常に丁寧で、例えば今やほとんどマシンのフライですが、当店のフライはボタンホールも手縫いの時代の物です。またフィレンツェでミヌッチ氏本人や当時まだ若かったリーギ氏に選んでもらったタイユアタイ、ブリオーニが後年買収しシャツを任せることになるブリーニ、旧ロゴのアンナマトゥツォもあります。価格は一部フィノッロ等を除くと未使用品でも2万前後です。百貨店でアンナマトゥツォをオーダーすると仮縫いなしで10万ということらしいので、お買い得かとは思います。

それで本題のサイズ感ですが、オーダー品については店主の体格が前回お話しした通りなものですから、オーダーでつくったシャツはそれに準じたサイズになります。またオーダー品はイタリアだとわき腹に刺繍が入ります。マークを入れてもらっている場合と店主のイニシャルを入れてもらっている場合があり、マークの場合はまあ問題ないとは思いますが、イニシャルの場合は同じイニシャルでなければちょっと厳しい(合う確率を計算しましたが、本人のイニシャルに加えて、半分無理やりで会社のイニシャル、パートナーのイニシャル等を含めると単純計算で13%弱と出ました)と思います。変わり種では、シニスカルキで、イニシャルの代わりに、黄色と黒の阪神タイガースのTとHのマークの刺繍を入れてもらったのがあります。阪神ファンの方はぜひよろしくお願いいたします。また現代のマエストロ、コスタンティーノの年代別垂直試飲もぜひお試しください。マエストロの軌跡が堪能できます。

また30枚ほどある既製品の未使用品については袖はそのままですのでストライクゾーンは広がってくれると思います。ネックサイズは38‐40ですので、よろしくお願いいたします。

 

 

大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、また倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。

在庫のサイズ、スーツ編

こんにちは、Tango245です。
お客様がご興味持っていただいた商品もサイズが合わなければ無駄足になってしまいますので、本日から数回にわたり当店在庫をアイテム別に、とりわけ大まかなサイズ感を載せさせていただきます。それで本日はスーツ編です。

当店は店主の私物を販売しておりますので、基本的には店主の体格に合ったものが中心となります。でその体格ですが、身長は過去30年で2cmぐらい低くなって166cm、体重は62kgから72kgの範囲で増えたり減ったり、これに比例しウエストが74㎝から82㎝の範囲で上下しております。そんな中、お客様のご体型が店主のような感じでいらっしゃれば、とりわけスーツとシャツに関しましては、路面店やセレクトショップに勝るとも劣らない楽しみをご提供できるかと考えております。

例えば、セビルロー系の英国物とクラシコ系のイタリア物、あるいはアルニスやチフォネリといったフランス物の大雑把な比較もできますが、同じセビルロー系でもアンダーソン&シェパードやヘンリープールも比べられます。どちらもセビルロー系ではソフトに作る感じのテーラーですが作りは違います。イタリア物でもジャンニカンパーニャやリベラーノリベラーノ、アントニオパニコやコスタンティーノの違いを感じていただけます。バランスがいいのか着ている感じがしないイプシロンのスーツもぜひ一度お試しください。また実際買うとなるとなかなか買えないブリオーニやボッテガも未使用品を含め、低価格で頑張りますのでお気軽にお袖を通して見ていただければと存じます。フランス物もチフォネリなんかはやっぱりお洒落で、20年以上前の生成りの麻のダブルのスーツ(未使用品)なんて結構すごいオーラがありますし、現行品(これも未使用品が数着)も雰囲気あっていい感じです。

このように地域的な違い、ブランド間での違いも比べられますが、同じブランドの垂直試飲、バーテカルテイスティングも可能です。例えば今やマエストロの域にある感じのコスタンティーノですが、店主は来日当初のスカルピーノ時代からオーダーしておりますので、時代の変化をお感じいただけるかと思います。タグだけでも数回変わっておりまして、ちなみに店主は一番昔のタグが一番気に入っています。また古いベルベストやブリオーニなんかは今となっては割りと微妙で、これはこれで沈黙を楽しめます。

このようなご利用の仕方もあると思いますので、体格が合うお客様はぜひ遊びにいらしてください。ビスポークでも昔のジャストサイズの基準は今より大きく、着丈や袖丈も今より長めだと思いますので、古い品については身長170cmぐらいのお客様までは割と大丈夫かと思います。加えていうと店主には物欲で「ネジの外れた」時期が定期的に訪れているので、サイズ関係なしに既製品を買ったりしております。それらは当然着れませんので、仕付け糸がまだ付いているようなミントコンディションとなって残っております。ダメもとでお問い合わせいただければありがたいです。サイズが合えばかなりお得です。

また靴やコートに関しましては、サイズ関係なく購入してまいりましたので、割と満遍なく揃っております。用品のほか、鞄や文具、時計や絵画、ワイン等、サイズが関係ない品も数多くそろえておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。(写真は左から、ボッテガべネタコスタンティーノアントニオパニコ

大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、また倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。

テーラーの皆様

こんにちはTango245です。
少し前に「服好き、物好きには住みにくい外部環境」と書きましたが、それでも楽しくやっていきたいと思っています。それで、まったくもって大きなお世話で恐縮なのですが、日本のテーラーの皆様にご提案があります。当店にある、古いアルマーニやブリオーニ、ベルベスト、キトン、イザイヤ、ジャンニカンパーニャ等のスーツやコートを素材に、それを活かすところは活かしモディファイするところはモディファイし、テーラーの皆様と巨匠との勝手コラボをご提案していく、というのはいかがでしょうか。

バブル期、あるいはその前に流行ったアルマーニやフェレのスーツは、今着るにはかなりの勇気が要りますが、それでも捨てられずにいます。一生モノといわれるセビルロー系のスーツも、30年前のパンツの裾幅は25㎝ぐらいあります。今は少し太くなってきているとはいえそれでも20㎝前後、この5㎝(往復で10㎝)の差は着るにはきついものがありますがこれも捨てられません。気に入って着倒してきたクラシコ系のスーツ、脇の裏地が破れたり、ラペルのつなぎ目がほつれたりで今や引退状態ですが何故か捨てられません。

その一方で気に入って買ったものの一回も着ないで捨てたブランド物のスーツも少なからずあります。アルマーニとともに当時履いていたであろうドライビングシューズ風の靴は持っていないどころかブランド名も覚えておりません。もちろん人によってブランドに違いは出るとは思いますが、「捨てた、捨てられない」の違いは(今着れないとしても)時代を超えたオーラやサムシングがあるかないか、だと思います。

であれば、そのオーラやサムシングのあるスーツやコート、レスペクトすべきところは残し、時代感とテーラーの皆様のセンスを加えて、本家を超えるようなものを目指しご提案するというのはいかがでしょう。こういったものは使っている生地も今とは違いますし、縫製も大資本やファンドが絡む前の古き良き時代の味があり、お客様にとっては本物でつくった、「 one & only 」の逸品になると思います。素材となるスーツやコートはこちらで提供いたしますので、仕入れの費用はかかりません。お店のアイドルタイムにお進めいただければ、と存じます。また当店では生地も販売しておりますので、お客様にテーラーの皆様のご紹介も可能です。その際コラボの例があればお客様も皆様のイメージを持っていただきやすくなるかと思います。詳細は(テーラー様の不利にならないような形で)ご相談ということで、ご興味お持ちいただけるテーラーの皆様、一度ご連絡いただければと存じます。

大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、また倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。

約3ケ月が経過しました。

こんにちは、Tango245です。
早いもので、12月の開店から約3ケ月経ちました。商品紹介を目的に始めたHPやブログやインスタグラムを覗きに来ていただいたり、さらにはいいねやフォローをしていただいたお客様の数は依然低空飛行で推移しております。ですが売り上げは、おかげさまでありがたい状況となっております。これもひとえに皆様のご支援のおかげであり、この場を借りてお礼申し上げたく存じます。皆様本当にありがとうございます。

そもそも当店、想定顧客層を20~40代の高級品に興味を持ち始めたお客様におかせていただいておりました。靴やスーツをオーダーしてみたいが、どこでどうオーダーすればいいかわからない、出来上がりには不安もある、一度に数十万円の出費には踏み切れない等の不安をお持ちのお客様も多数いらしゃると思います。そういうお客様に当店でお試しを提供していこうと思っており、価格もその皆様が普段お買いになるようなレベルで設定させていただいております。また試着だけでも大歓迎で、それでお気に召せば、僭越ながらヘンリープールやコスタンティーノを紹介させていただこうと考えておりました。実際、(以前書いた、このブログとか、あるいはこのブログとか、またはこのブログとか)「オーダーあるある」は多数あるわけですので、と。

そしてその一方で、ロシアンカーフの靴や鞄、ガットの未使用の靴、すでに逝去されたグイドボージ氏、ステファノベーメル氏等の巨匠が現役バリバリ時の逸品、絶滅したとみられる正真正銘のアイリッシュリネンの生地等、もはや現行品では手に入らないマニアックな品を、マニアックなお客様がいらっしゃればご提供していきたい、との思いでありました。

ですが、オープンしてみると、お買い上げいただけるのは現状完全にマニアックな高級品のみという状況であります。昔の品は素材も作りも数段上というようなことは我々が何も熱く語らなくても皆様はすでにご存知ということなんだと思います。当店、全般の商品につきましては割安な設定を心がけ、さらに柔軟にご対応させていただきますが、一部これらの逸品群につきましては、希少性を鑑み高価な値付けをさせていただいております。中には靴で「試着お断り」という、およそ一般的には考えられないであろうこともお願いしております。にもかかわらず、それをご了承いただきお買い上げいただいておりますのには、本当にありがたいことと感じております。(これも逸品のチカラだと思っております。)

著名なスタイリスト様から当店商品の貸出依頼もありました。ある品をお探しでアシスタントの人が奔走したものの、もはやどこにもなく、それでもどこかにあるはずだと粘って、ようやく(アクセス数がほとんどない)当店サイトにたどり着いていただいたようです。またありがたいことに地方からはるばるお越しくださるお客様も多く、都内からお見えいただけるお客様よりも現状では多い状況です。

今後もこういったマニアック路線は大切にさせていただきつつ、オーダーの世界、高級品の世界の敷居を下げるべく、お試しでお付き合いいただけるようなお客様にリーチできるよう頑張ってまいります。なお売上金の一部は仮想通貨に投資(投機?)し、利益が出れば販売価格引き下げの原資に回す予定です。値下がりを被っても販売価格はそのまま(当たり前)ですので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、また倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。

 

 

時計の在庫

こんにちは、tango245です。
お客様に聞かれましたのでブログでも書かせていただきますが、当店時計も別の場所にて保管しております。パティックフィリップ、バセロンコンスタンチン、ジャガールクルト、ジラールペルゴ、ユニスナルダン等で、ロレックスのサブマリーナやデイトジャスト等も含め20個ほどはありますでしょうか。また多くは腕時計ですが、ジャガールクルトの置時計アトムスや同ブランドの懐中時計も在庫しております。レディースモデルもいくつかあります。

昨今の時計の値上がりには店主も驚いています。なかでもロレックスのデイトジャストやサブマリーナといった、どちらかというと量産品のスポーツタイプの中古価格には正直ついていけませんし、ロレックスのみならずレベルソとかも結構高いかと思います。逆にパティックとかバセロンの古いののほうがいいんじゃないか、と思うのは間違いでしょうか。

当店、時計につきましては、まずは鞄や靴、スーツやコート等の洋品を中心に販売をはじめ、状況を見ながら手掛けていく予定でありました。時計自体は嵩張らないということもありましたが、それよりも当店では時計の修理やメンテナンス、鑑定等が行えないので、販売価格の設定に頭を悩ませていたからであります。

当店が洋品等で設定している方法も一考ではありしたが、時計という品の性質を考えると、お客様にご迷惑をおかけしてしまうかもしれないと危惧しておりました。メンテが必要であれば、その分ご負担をおかけすることになり、結果として市場価格より高い買い物になってしまうかもしれません。また(あり得ませんが)贋作の不安もお客様の側からすると完全に排除はできないと思います。

そんなこんなでしたが、今回お客様にご不安やご迷惑をおかけしない方法を考えました。これだと贋作の不安は払しょくでき、メンテナンスやその他マイナスポイントがある場合も販売価格に反映されられます。また購入後お気に召さなくなっても、大怪我はしないかと思いますし、このところの値上がりを考えると含み益も期待できるかもしれません。とりあえず在庫の一部として何枚か写真は載せておきます。またインスタグラムでも写真をアップしていきますので、お気になった品あればご連絡いただき、相見積もりを取っていただければ、と存じます。

大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、また倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。