ピピピ、ピーコートありますか。

こんにちは、Tango245です。
先日、ブログで「クロード・ルソーが2着入荷しています」と書きましたが、「クロード・ルソーとは」というお話をいただきましたので、書かせていただきます。おかげさまで今月4本目、ありがとうございます。(だいたいあっているはずですが、細部間違っている場合はすみません。)

クロード・ルソー、今はありませんが、フランスの雲上テーラーの一つであります。もともとはジョセフ・カンプスの弟子で、老舗中の老舗、メゾン・ド・カンプスに勤めておりました。フランスにも、フランチェスコ・スマルト、カンプス・デ・ルカ、マックス・エブゼリン、アンリ・アーバン、ガブリエル・ゴンザレス、アルニス、チフォネリ等、イギリスやイタリアと同様、雲上サルトが存在しておりまして、少なくとも価格の面ではどこも両国を凌ぐ値付けになっているかと思います。実際、スマルトやカンプスは、入るのに異様な圧があり、セビルロウなんかよりかなり怯みます。なのでだいぶカジュアル感のあるアルニスで、軽くかましてやろうと思って、(「森の番人」じゃなく)ピーコートのビスポークとか聞くと、日本円で100万円と言われ、「今日のところはこれぐらいで勘弁してやるわ」と一言残し1階(既製品)に降りていくわけです。その1階では「ピピピ、ピーコートとかありますか?」、今度はかなり下手に出てしまうのが悲しいですが、20万円とか言われて、少し安心し、シャツとセッテピエゲいくつか買っても、全然おつりがくるので急に強気に転じ、今日のディナーは、リシュブルかラ・ターシェ、場合によってはロマネコンティいったるわ(当時です)と、非常にわかりやすい店主であります。20万円でもかなり高いわけですし、そもそも100万円も使う気はないはずなので、なんで安心してしまうのかがわかりません。

で、その圧が異様なカンプスがどのくらい老舗かというと、フランスには、アンドレ・バルドー、ソクラテス、ディ・ティナ、ガストン・ウォルテナーで形成される、ワインで言うと5大シャトー(適当です)のような「Groupe des Cinq」と呼ばれるいう集団があり、彼もその一角で、パーレビ国王のスーツとかを縫っておりました。モロッコの元国王、ハッサン2世が纏うダンディーなスーツはフランチェスコ・スマルト製というのは有名な話ですが、スマルト氏ももともとはメゾン・ド・カンプスの出身ですし、ハッサン2世の父親?であるモハメド5世のスーツはカンプス製で、クロード・ルソーと、同じくカンプスの弟子のアンリ・アーバンが、国王のスーツを二人でメイドの部屋で縫っていたといわれています。ちなみに当ブログで時折登場する、赤い彗星シャーの異名を取る?、マックス・エブゼリンも後年このグループに入ることになります。

ですがこれも景気の波、職人の勢いや高齢化の問題等から徐々に姿を変えていきます。フランチェスコ・スマルトはカンプスから62年に独立、その後ハッサン2世の注文等をバックに拡大しますが、一方のメゾン・ド・カンプスの経営状況は芳しくなかったのか、69年には、メゾン・ド・ルカと合併し、カンプス・ド・ルカとなり、またその前後、アンリ・アーバンは67年に独立、クロード・ルソーも70年に独立することになります。その後はチフォネリが台頭し、2000年にクロード・ルソーを2008年にガブリエル・ゴンザレスをそれぞれ吸収、またアルニスは2012年にベルルッティの傘下となってしまいます。

そんななか本題のクロード・ルソーですが、そのカンプスのヘッドカッターを務め、独立後も名声を持続、それゆえにチフォネリに吸収されるわけですが、チフォネリで有名な、(100m先からでもわかる)コンケーブドショルダーやフィッシュマウスは、彼によるものとも言われています。

当店のミシンを一切使わない別注スーツを願してる職人さんも、当店にお越しの際はルソーのジャケットよくチェックされます。例のフランス人も「スーツはルソーがあればいい」とか言っていますので、サムシングを感じるのは自分だけではないようです。白洲次郎氏からのヘンリープール、風を愛するアニエッリからのカラチェニ、そしてフランスメゾンのDNAが詰まるクロード・ルソーは、我々、日本の沼の住民としても外せないアイテムのような気がしています。ヘンリー・プールは巷に結構ありますし、カラチェニもそこそこ見ますが、クロード・ルソーはまず見ません。レア度で言うと、刻印無しのロシアンカーフやビキューナを大きく超えて、アイリッシュリネンも軽く超えて、(手前味噌ですが)あること自体がおかしいくらいなので、よろしくお願いいたします。もともとある、サイズ48相当のスーツの他、今回のジャケットがそれぞれサイズ46と48相当で1着ずつであります。

シャツの受注会、お問い合わせありがとうございました。8月のご予約は締め切りとさせていただきます。次回9月も開催する予定ですので、引き続きよろしくお願いいたします。

大変恐縮ではありますが、当店、クレジトカードに対応できておらず、もし何かお買い上げいただける場合は現金決済となってしまいます。ご不便おかけいたしますがご容赦いただきますようお願い申し上げます。また不定期営業であり、倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。すでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらこちらも読みいただければありがたいです。*コーヒーのご提供につきましてはコロナ蔓延を鑑み、現状自粛させていただいております。

 

 

 

ロンドンのワサビ

こんにちは、Tango245です。
なんかイタリアもフランスも日常が戻ってきているようで、英国は一日の感染者数が5万人とか6万人の中で、人々には勢いが感じられ、19日には規制も撤廃され、さすが大英帝国、個人的に羨ましいと思う店主です。ということでそのロンドン、以下全て友人の話です。

彼が初めてロンドンに行ったのは92年で、その時はいろいろあって結局半年ぐらいいることになるのですが、当時は日本もまだ前向きないい時代でしたし、民間人ですので、いろいろと経験させてもらったようです。例えば木曜か水曜の夜に食事していて、なぜか中東の話になったものの、よくわかっていないので、「00らしい」、「いやいや00らしい」と、笑えない都市伝説の打ち合いになり、「いやあ、痺れますねぇ」で終わった次の日、会社に電話があり「結城さん、週末行きませんか」、「?」、「ドバイへ、まずは入門編で」ということで、金曜の夕方から月曜の朝まで行ってきたようです。飛行機はBAの一番前の一角(消えるテープは無し)で。当時ドバイはまだ、ミッション・インポッシブルのゴースト・プロトコルに出てくるような感じではなく、潜水艦で行くレストラン(帰りはエレベーター!)もなく、田舎のリゾートという感じで、わざわざ砂漠まで行ってなぜかラクダに乗って旅みたいなことをして、ドバイオープンのゴルフ場でゴルフして、ロッカールームでAOKIさんのネームを見つけ感動し、あと金のアクセサリーの量り売りに行って、と日本人お得意のてんこ盛りの弾丸ツアーを楽しんできたようです。総額でいくらかかかったかは聞けず、もちろんその友人が中東のことを理解できたわけではないのも言うまでもありません。

それで、もともとのその話の舞台になったのが、シティから少し離れた、ベタな名前の、とある有名日本食レストランのようですが、食材は日本から空輸しているらしく、まあ日本のフレンチもフランスから食材を空輸していると思うので普通なのかもしれませんが、問題はワサビで、これが当時英国は輸入禁止だったと。そこで無敵のナショナルフラッグのスチュワーデスが活躍されていたようです(ありがとさんです)。また当時は、ロンドンには銀行とかの金融関係はもちろんですが、メーカーの日立さんとかからも結構いらっしゃっていたようで、それに飲食関係者や美容師、語学留学の人もたくさんいて、5年とかいると手厚い年金がもらえる、カジノで作った借金が円高で半分になる、ロブのシティがセールで2万円台、エドワードグリーンが1万2000円で買える、いい時代だったらしく、皆さんいい顔されていたとのことです。

 

以上はすべて友人の話で聞いた話です。それにしても今は住み難い世の中ですね。(古いですが)7万円の食事で辞任しないといけないなら、DRCがなんであの値段なのかわかりません。そういえばフランスとかでもそういう風潮で、雲上ビスポークメゾンはその手のオーダー?が激減しているようです。当店は良くも悪くもガラパゴス、昔ながらの営業体制ですので会議費・交際費は使います。お買い上げ金額に応じてではありますが、ムートンやラトゥールクラスなら(持ち込みで)軽く空けますので、終活中のお客様、緊急事態宣言が開けましたら、当店で後世に残す品をご子息にお揃えになる傍ら、ご自身は冥途に行かれる前の体内消毒をグランヴァンで施しておいてください。お若い人もこの際、出世払いでOKっス‼。来月のシャツの受注会もよろしくお願いいたします。

大変恐縮ではありますが、当店、クレジトカードに対応できておらず、もし何かお買い上げいただける場合は現金決済となってしまいます。ご不便おかけいたしますがご容赦いただきますようお願い申し上げます。また不定期営業であり、倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。すでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらこちらも読みいただければありがたいです。*コーヒーのご提供につきましてはコロナ蔓延を鑑み、現状自粛させていただいております。

未来永劫お試し価格!

こんにちは、Tango245です。
「だからウインドウズにするなといったやろう」とは懐かしい言葉ですが、このマイクロソフト、滅茶苦茶しぶとい会社ですよね。ブラウザーが出たときは終わったと思いましたが、いつの間にか復活、最近もGAFAで今度こそと思っても、なぜかGAFMAだかGAFAMだかになって、やはりいつのまにかマイクロソフトは入っています。

昔、ある製薬会社の社長と話をしていて、「製薬会社は副作用一つ出せば企業存亡の危機に陥るんだけど、マイクロソフトは見切り発車で商品売って、顧客からお金もらってバグを見つけてもらっている。なんかおかしくないか。」とおっしゃっていて、「まったくだ」と思ったものでした。それでかなり歯切れが悪いのですが、昨年来始めているうちの別注品も、どちらかというとマイクロソフト的な部分があるのは否めないわけで、もちろん徹底的にバグ出しは行っており、またお客様のお身体は一人一人違いまして、、、とはいっても、「うちもそうや」とその社長に言われそうで、かなり形勢不利なので、のらりくらりとなるべく会わないようにしています。はい。

それはそうなんですが、例えば当店のネクタイ、14ピアゲのハンドロールですので、製作に最近は約7時間かかっています。東京都の最低賃金(時給1013円)でもそれだけで7000円になります。ミラノの巨匠とのブラインドテストでは、最近ではもはや負けた記憶がないので、そんな手間賃ではもちろん失礼であります。また生地で言いましても、ちょっと有名なウールですと、幅は違いますが、最近は1mあたり1万円ぐらいします。当然シルクとなって、さらに14ピアゲは1m以上必要ですので、原価は「時給  x  7時間 + 生地(120㎝)」で適正なる手間賃とそれなりの生地の値段を当てはめてみていただければ、この段階で1万8000円の価格は普通ならギリギリ以下なのであります。世界最高水準のハンド比率の別注シャツも、ミシンを本当に使わない別注スーツも、カールフロイデンブルグを使う別注靴も今はそんな値付けになっています。

では、なんでそんなことしているのかというと、数年後、圧倒的な世界一を目指しているからであります。ネクタイやシャツが10万円、スーツや靴が100万円でも「これ安いやん」と言ってもらえる、そんなグレードを目指しており、今はその固まってきたコンセプトの経験値を上げていく段階だと考えております。なので、言いにくいのですが、(お試し価格はギリギリ以下の価格ですので)今しばらくバグ出しにお付き合いいただきたく、若い職人に叱咤激励をいただきたく、とそういうことであります。「なり」で人気化してしまうと「息切れ」して伸びがすぐ止まりますので、圧倒的な戦力で一気に制圧する計画です。

それで今バグ出しにご協力いただけるお客様は神様ですので、上記のようなお代を頂戴できるようになりましても、未来永劫お試し価格(特殊な生地と仕様は別途要相談で)で承ります。ここが当店とマイクロソフトとの違いです。「イーロン・マスクには負けてもビル・ゲイツには負けたくない!」って完全に負けてますけど、そんなことは気にしません。一物二価? イコールとフェアは違いますので大丈夫です(資本主義とはそういうものです)。

次回シャツ受注会、7月の日程が厳しく、8月になってしまいました。平日は8月5日、あと休日等は、連休の端のどちらか、7か9日で考えております。上記のような話も含め、諸々そんな感じですので、ご一報いただければ幸甚です。よろしくお願いいたします。価格は120双か160双の白無地の生地代込みで3万6000円と3万9000円、値段の差はハンド比率の違いです。

大変恐縮ではありますが、当店、クレジトカードに対応できておらず、もし何かお買い上げいただける場合は現金決済となってしまいます。ご不便おかけいたしますがご容赦いただきますようお願い申し上げます。また不定期営業であり、倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。すでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらこちらも読みいただければありがたいです。*コーヒーのご提供につきましてはコロナ蔓延を鑑み、現状自粛させていただいております。

ベンタイルのコート

こんにちは、tango245です。
少し前に、誠に僭越ながら、FORZA STYLEさんで連載をもたせていただいた際、商品をいくつかご紹介させていただいたのですが、その中にベンタイルコットンを使ったコートがありまして、これについては私事ながら、イタリア警察に捕まりかけ、海外熱が一気に冷めた話も書かせていただいておりますが、それはともかくこのベンタイルコットン、本家本元のは優れもので、水ぶっかけてもハスの葉っぱのように「流れて終わり」なのです。それでいて生地へのコーティングではないので、オイルやゴムの臭い、ゴワゴワ感もなく、これさえあれば日本の少々の雨は傘がいらなくなります。なんせ極寒の海に投げ出された英国空軍パイロットの命を守る、ある意味、究極の兵器ですので、、。当時、置きに行って、恐る恐る1着しか買わなかったことを今も後悔しており、チャンスがあれば大量に作ってやろうと考えておりました。

それでマニュエラさん(顔が広い!)に聞いてみると、扱っている商社さんをご紹介いただき、色目がわからないので、とりあえずサンプルのコート用に2着分(さらに衝動買いで自分のスーツ用に2着分)、本元から入れていただきました。コットンとはいえ結構高いかなと考えていましたが、それほどでもなく、逆に「Il prezzo del tessuto della camicia  è costoso, vero? (シャツ生地高くね?)」とマニュエラさんに聞くと、「糸が細い方がコストも手間もかかるのよ」、「ウールも同じで、ツイードとかもそうでしょ」と言われ、「なるへそ」と思いました。そういえば古いビスポークによくある、さらさらした細番手の生地って全然見ないのですが、コスト的にもう合わないのかもしれません。一方シャツは、「マトッツォもフライも高いよなあ」と思っているのですが、いい生地はスーツ地より高い点、ジャケットとほぼ同じ量がいる点とか考えると、ある意味しょうがないのかもしれません。

それでコートですが、ここから開発に入り、来年を目途に、梅雨用のシングルトレンチと裏地を毛皮にしたアホアホ極寒用を作ろうかなと思っています。当店別注品のコンセプトである、「日本のビジネスマンを全力でバックアップ」を踏襲し、雨や風や冬の寒さにも負けないアイテムをお届けいたします。ヘビーデューティーなアイテムなので、これは基本ミシンで考えていますが、ボタンホールは無駄に手縫いにするかもしれません。

企画物つながりでご報告しますと、ピッティは来年あたり出せそうですし、写真集もコンセプトはそれなりに固まってきております。一方で、245品の一角のアンダーソン&シェパードのチェックのジャケットとカンプスの極太コーデュロイのジャケットが、それぞれ信頼できるお客様のもとに嫁いでいき、達成感を感じながらも、自分のサイズでもあったので、一抹の寂しさもよぎるなか、同プロジェクトを遂行なければと思う今日この頃であります。また別れがあれば出会いもあるわけでして、クロード・ルソーのジャケットが2着入荷しております。状態はかなりいいです。イタリアでも英国でもなく、フランスでしかありえない感じの雰囲気のあるジャケットで、今後もこういうのチョイチョイ引っ張ってきて、店内のネジを一本一本外していこうと考えております。

大変恐縮ではありますが、当店、クレジトカードに対応できておらず、もし何かお買い上げいただける場合は現金決済となってしまいます。ご不便おかけいたしますがご容赦いただきますようお願い申し上げます。また不定期営業であり、倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。すでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらこちらも読みいただければありがたいです。*コーヒーのご提供につきましてはコロナ蔓延を鑑み、現状自粛させていただいております。

名物高速コーナー、vol.2

こんにちは、Tango245です。
皆様いかがお過ごしでしょうか。組織を変えるには偉くなるしかなく、偉くなるには、、、とだんだんスライスしていくのがいやで、なるべくロングテールの右端の方で生きていきたいと思っているのですが、「世界を変えよう」、「世界を驚かそう」とやってると、なかなかそうもいかないもので、人生ままならないものです。まあいきなりそんなことを言ってもしょうがないので、気持ちを切り替え、当店の誇る高速コーナーをご紹介します(なんで?)。少し前に、柄物シャツのコーナーはお客様も安心して飛ばせるポイントで、、、とかなんとか書きましたが、実は当サーキットには、高速コーナーがもう一つあります。その名も名物ブリオーニコーナー‼、皆様全開で通り過ぎて行かれます。

ぱっと見、なんの変哲もないどころか、「SUITS」では三枚目役のルイスご愛用のブランドな一方、値札を見ると即気絶で、ゼロが二つ間違っていないかと思うほどコスパは最悪に思えます。ですがそこは既製服の老舗、設立は1945年で以来業容を拡大しているわけですから伊達ではありません。ちゃんと元が取れる世界があるわけであります。

先日お見えいただいたお客様も、ロシアンカーフで悩まれていて、値段も高く、使う場面も限られるわけで「実際どうですかね」と聞かれ、「そうですね、とりあえずうちのブリオーニ着てお仕事頑張って下さい。こいつらに稼がせますから。その稼ぎで心置きなくロシアンカーフをお買い上げいただければ。」と話しました。キトンやアットリーニとの違いはここで、ビジネスはブリオーニなのであります(恋は相手にもよりますがゼニアかブルネロでしょうか)。この拡大再生産のループを一回知ると面白いもので、それがフェラーリやパティック(自分はこのあたりまででしたが)へ、さらにはコモ湖やシチリアの別荘、果てはACミランとかユベントスまで行けてしまうのではないかと思っております。買い物とはそういうものではないかと思います。

別にブリオーニから何ももらっていません(くれません)が、このコーナー、ブリオーニ愛が強すぎて、だんだんと道幅は太く、距離も長く、ヘアピンだったのがS字になっているのですが、そこをお客様はほぼ直線で通過されていきます。ですがいつかはここが渋滞して2速まで落とさないといけなくなって(もともとはヘアピンでしたし)、それで皆様の成績が上がってボーナスアップ、当店もロシアンカーフやビキューナが売れて売れて閉店ガラガラになればと思っております。敷居が高そうですが、当店は新品が定価の半額の半額なので平和です。海パンや短パン、ポロシャツやTシャツもありますので、まずはその片鱗を感じていただき、手ごたえあればスーツ羽織って、チョロっと世界を驚かせてやってください。(なんか販促用のこんなプレートとか貸してもらえないもんですかね。)

 

大変恐縮ではありますが、当店、クレジトカードに対応できておらず、もし何かお買い上げいただける場合は現金決済となってしまいます。ご不便おかけいたしますがご容赦いただきますようお願い申し上げます。また不定期営業であり、倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。すでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらこちらも読みいただければありがたいです。*コーヒーのご提供につきましてはコロナ蔓延を鑑み、現状自粛させていただいております。

天然もの

こんにちは、Tango245です。
怠け者対決では、イタリアだろうがスペインだろうが世界のどこへ出て行っても負ける気がしない店主ですが、それでもさすがに4月から休んでいますと、仕事をしたくなってきて、「6月は垂直の3乗立上げ!」とか言ったりもしましたが、そろそろ休みも終わりということになると、「やっぱりもっと休みたい」となって、そうこうしているうちに緊急事態宣言再延長で「よっしゃぁ」と思いきや、零細の古着屋は働いても影響なし!ということで、結局自分は休みたいのか、働きたいのか、よくわからなくなっている今日この頃であります。実際古着の販売は国民総生産にはカウントされないらしく、じゃあ自分は毎日何しているんやと、スティングのイングリッシュマン・イン・ニューヨークの気分で、気を取り直してこんな時こそブログで情報発信!と思いましたが、4月の4本に対し、5月は2本、6月もなんとか1本とペースは衰えるばかりで、やはり怠け者以外の何物でもありません。

そんな折、お願いしていたネクタイ生地が届きました。ふんわりと柔らかい感じの仕上がりであります。当店ネクタイにつきましては、プリント物はデッドストックを放出し、織りは別注で指4本の太刀魚のようにコシのある物をご提供したいと考えているので、開けたときは一瞬「おいおい」と思いましたが、毎日見ているとこれはこれで優しくてアリかもとも思ったりもしています。実は今までお願いしていた業者さんと連絡が取れなくなり、地元の商工会議所さんに聞いて、何件か教えていただき訪ねて行った一社さんにお願いしたのですが、そうこうしているうちに前の業者さんと連絡がつき、こちらでも以前の「コシありバージョン」で再度お願いすることにしました。

それでその注文の詳細を詰めている際に、デッドストックのお話をいただき、詰めていた生地の話はどこへやら、そのデッドストックを、例によってお願いし、分けていただける分は全部回してもらうことになりました。でそのデッドストックは、なんと「天然の蚕から作っとるんや」とのことなんです。

正直あんまりわかっていないのですが、昔のプリント物のシルクと今のプリント物のシルクの明らかな質感の違い(これはわかります。一目瞭然です。)はその製法にあって、でその製法の違いは、働き方改革の走りによるものと理解しているのですが、その昔ながらのキツイ製法で頑張ってきた日本の生糸産業は世界を席巻、エルメスやカルロリーバも富岡製糸場から買っていたというのは、割と有名な話です。ですがその世界を席巻した生糸のもととなる蚕は、わかりやすくいうと養殖ものだそうで、60年代の日本の輸出の8割以上が生糸と蚕と言われていますから、まあ養殖でないと計画的にかつ大量には作れないわけです。

ですがその一方で、当然蚕にも天然なやつがいるはずで、今回のデッドストックは、その天然ものでつくってあるとのことであります。現代の推奨される生産管理プロセスで、時間や手間をコスト計算すると、ネクタイの値段はもちろん、シャツの値段も超越し、その辺のスーツの値段になること必至であります。

「天然ものと養殖ものどちらがいいか」問題は、「だからどうした?」的な問題で、もっというと、あと10年もすれば、ほとんどすべての分野で天然ものなんて絶滅しているか、すっぽんのように「養殖の方が安心」的な世の中になっていると思います。ですが、その一方で、例えばですが、ビキューナが人の住めない高地ではなく、人も住める低地で安全に養殖されることで、彼らもそれに順応、あんまり毛を蓄える必要もなく、むしろ低地で彼らには暑いので適応するために毛は蓄えなくなっているはずであります。また毛の質も見た目は敵がいないのでいいですが、どこかほんわかした耐久性のないものになるのは、致し方ないと思います。実際、昔の上質な天然物は気合が違います。50~60年前の物でも凛としています。ということで、「そんなんどうでもいい」問題かもしれませんが、当店としては、洋品はビジネスマンの皆様の商売道具でありますので、いろいろとこだわっていきたいところなわけであります。

それで話をさらに聞いていると、今回のそのデッドストック、グレナデンシルクであります。グレナデンというのは、あるフレスコ織機の名前で、ニットタイみたいな感じのやつになるのですが、ニットタイは編み、こっちは織りで、またその織機もいまは製造されていないらしく、こちらも現存するだけの絶滅危惧種であります。007でショーンコネリーがよくつけていた奴です。例のフランス人も、「シャルベのグレナディンシルクのタイがあったら値段はいいから回してくれ」と言うくらいの素材で、特にこれからの季節は最高です。また今回の生地、無地が数色あり、また無地だけではなく、レジメンタルやレース状のペイズリー柄もあるとのこと、もはやいったいどうなっているのかわかりませんが、とりあえず次の日代金を振り込んで、確保しておきました。

ということで、使用頻度が激減のネクタイですが、天然の蚕から作った糸をグレナディンで織ったデッドストックの生地で作る、ハンドロールバキバキで、閂止めを超えてかなり上まで折った14ピエゲの、ネジの外れた別注ネクタイ(長い!)、なんとかネクタイの値段で出しますので何本かいかがでしょうか。今なら選り取り見取り、先日インスタやブログでアップした、コスタのジャケットと組み合わせれば、もうどうなっても「後悔などあろうはずがない」です。もちろん当店別注の通常のコシありバージョンもcoming soon ですので、デッドストック、コシ無しバージョンとともによろしくお願いいたします。

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逸品続々入荷

こんにちは、tango245です。
お客様から、いくつか委託のお品をお預かりさせていただいております。少し前に先代フォルモサや昔のロンドンハウス、ドミニクフランス等、資料としても貴重と思われるのに加えて、程度が極上という三拍子揃った猛者達をお取り扱いさせていただいたのですが、今回のお客様も「ビキューナとグアナコがいくつかあるので、もういいんだよ」と達観されていて、とりあえずということでいくつかお持ちいただきました。

パニコのコートやクレバリー等、随時ご紹介させていただく予定ですが、1品目はインスタグラムでも先日アップさせていただいております、コスタンティーノの、ビンテージのグレナディンシルクで作った、未使用ジャケットであります。色は明るめのチョコです。数年前、ネイビーとこの色で2着仕立てられたそうで、「ネイビーは着ているんだけど、こっちは着ていないので」ということであります。拝見したところ、着用感がないのも凄いのですが、オーラが違います。いったいいくらしたのか、気絶級だろうと思いますが、こういうのを色違いでお仕立てになられるあたり、日本のビスポーク文化も向こうに勝るとも劣らない感慨深いものを感じます。精神性が違うわけであります。

 

ところでシルクというと、「クリーニングが、、、」ということで一般的には怯みます。店主も実際怯んでました。ですが結構何とかなるものでございます。専門家に聞きますと、「洗濯機とかはよくないけど、丁寧に手洗いすれば大丈夫なんだけど、、」、「プロはなんかあったら保険おりないので、表示以外のやり方は通常受けない」等々、(友達の話として)話されていました。「なるほどなぁ」という感じです。このご時世、そのうちコットンもドライ表示になったりするのでしょう。結局ここでも「プロのアマチュアの出番やん」ということです(個人の感想です)。当店、最近は、シルクどころか毛皮も自宅で水洗いしてますので、数年後はもぐりの洗濯屋さんになっているのかもしれません。

まあその洗濯の話がなかったとしても「できればシルク」だとも思っております。ウールやコットンをニコラス・ケイジかディカプリオとすると、シルクはアル・パチーノかロバート・デ・ニーロ、もうちょっと言うとウールやコットンが金属バットとすると、シルクは木製バット、さらにいうとウールやコットンがカベルネとすると、シルクはピノ、もっというとウールやコットンが4ストとすると、シルクは2スト、、、、、、です。着物なんかも絹や麻の着物は中古でも値段付きます。物によってはプレミアムついています。ですが、ウールの着物はゼニアの生地やバルベラの生地の未使用でも二束三文です。やっぱり物が違うのだと思います。カベルネとピノと申しましたが、ビールとワインぐらい違うのかもしれません。少なくともビヨンドマックスは持ちたくないものです。

というのも我々世代も鈴鹿で言いますと、ちょうどスプーンコーナーを立ち上がったあたりで、あとは130Rとカシオトライアングルを残すのみでしょうか。よく大きな怪我もせずここまでこれたものです。とはいえ安全に運転していると後続が危険ですので、恐いですが老骨に鞭を打って、最後まで気概を見せたいところです。その装束にふさわしいのがこのジャケットかと思います。グレナディンシルクのビスポークのジャケットなんて今まで見たことなかったです。人生は短いですし、ファッションはやせ我慢。コスパやメンテはこの際置いておいて、振り切ってしまってください。価格は当店がベンチマークとしています海外有名ブランドの国内ライセンス生産品前後で承っております。

大変恐縮ではありますが、当店、クレジトカードに対応できておらず、もし何かお買い上げいただける場合は現金決済となってしまいます。ご不便おかけいたしますがご容赦いただきますようお願い申し上げます。また不定期営業であり、倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。すでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらこちらも読みいただければありがたいです。*コーヒーのご提供につきましてはコロナ蔓延を鑑み、現状自粛させていただいております。

写真集出します。

こんにちは、Tango245です。
突然ですが、写真集出す予定です。といっても、当店の敏腕美人秘書コンビのIさん&Hさんが脱ぐわけでも、もちろん私、結城が脱ぐわけでもございません。怒られます。いままでプロのフォトグラファーの人に取っていただいた商品や、僭越ながら自分が撮ってきた商品を、場合によってはもう一度撮り直しを施して、写真集にしようと計画しています。企画会議で予算を使い込まなければ245品を厳選したA4版2~300ページクラスの豪華超大作になる予定であります。(当店、人件費と店舗にはお金を一切かけませんが、会議費と交際費はいつもフルスイングなもので、使い込みは少し心配しています。)

現状150~200品ぐらいは当確で、あとは今後の商品との兼ね合いで決めようと考えております。文章やコメントはどうしようか考えておりますが、「シルクのように吹き上がるエンジン」とかいうのは芸風に合いませんので、コメント無しバージョンと、場合によっては辛口いいたい放題バージョンの2パターン作ってしまおうかと考えています。掲載商品は店名にちなみ245品限定、部数も各バージョン245冊限定の非売品です。(下写真はイメージ)

既に売却済みの商品につきましては、お買い上げいただいたお客様に写真集発行の旨、ご連絡させていただき、お邪魔でなければ完成後一冊お届け致します。ご本人のご参加も大歓迎で、その際はプロのフォトグラファーに写真を撮っていただきます。ご自身で撮っていただいてこの写真を使えというのもアリです。また刊行後、245品のなかのどれかの商品をお買い上げいただいたお客様にも、その場でお渡しする予定です。一応3周年記念行事として年内を目途に考えておりますので、皆様ふるってご参加ください。委託や買取りでの特別参加も全然アリです。

また委託品をいくつかお預かりしていまして、本日2品ご紹介いたします。一つはドミニク・フランスのデッドストックのベストです。ドミニク・フランスは誰もがよく知る超雲上ブランドですが、ネクタイを除けば日本国内生産品がほとんどで、残念ながら本チャンのフランス製じゃないとほとんど意味がないと思います(個人の感想です。すみません)。ただフランス製は海外でもほとんどなく、既に何十年も前に生産も終えていますので、仮にあってもヘロヘロな状態かと思います。ですがこのベストは、直用感がほとんどないフランス製で、ほとんど奇跡のような感じです。もちろん物は言うに及ばずで素材はハリソンズのカシミヤ100%、ボタンはなんとオニキスでスペアも含め6個ついており、当時の定価はもはや計測不能です。ボタンだけでも数万円すると思いますので、歴史的にもスペック的にも価値のある逸品かと思います。実際のサイズは46ぐらいですが、ベストなのでいろいろな着方があると思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。もちろん写真集参加メンバーです。

もう一品は、アンティコパンタローネのライトグレーの未使用パンツです。ノープリーツのサイズ46です。遠目で見るとブルネロクチネリ、近くで見るとやっぱりモーラです。気のせいかもしれませんが、同社の製品もご多分に漏れず年々コストダウンが入っているように感じています。今のと、スカルピーノ時代(20年ぐらい前)のコスタンティーノのパンツ(同社製)を比べると、結構痺れます。そんな中、このパンツは昔のように手が込んだ作りで、いわゆる9分仕立てという感じでしょうか。一方で裾幅が19cmでスカルピーノ時代と違って細く、割と最近だと思われますので、おそらくですが、オーダーした人がモーラに近い人で、「昔みたいなん作らんかぇ」とゲキを飛ばしたのではないでしょうか。3万5000円/本で同じ色の同じサイズを2本承っております。ブルネロは言うに及ばず、PTもロータもインコテックスも最近はお高いので、大人買いいただければと存じます。

大変恐縮ではありますが、当店、クレジトカードに対応できておらず、もし何かお買い上げいただける場合は現金決済となってしまいます。ご不便おかけいたしますがご容赦いただきますようお願い申し上げます。また不定期営業であり、倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。すでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらこちらも読みいただければありがたいです。*コーヒーのご提供につきましてはコロナ蔓延を鑑み、現状自粛させていただいております。

垂直の3乗立上げ!

こんにちは、Tango245です。
昔、英国女王陛下の仕事をしていた時(8割嘘です)、各地の半導体工場を訪問させていただきまして、三菱電機の西条工場を除くと、東芝の四日市、日立の那珂、NECの熊本や広島等、大所の工場はだいたいお邪魔せせていただきました。四日市では厚い網焼き、熊本ではたてがみ、広島では日本酒を堪能しすぎ、一時は痛風への道をばく進していましたが何とか生還、逆に多くの工場が統廃合の憂き目にあってしまい残念な状況です。その少し前は、ロームや沖電気、もっというとミネベアも館山でDRAMを作っていましたし、東芝のトレンチ方式と日立のスタック方式はどちらが勝つとか、位相差でどこがレベンソン方式でどこがハーフトーン方式とか言ってましたから、今思うと隔世の感があります。価格も64MDRAMが40ドルとかしていて、今16GDRAMがスポットで2ドルとかだとすると、メガがギガに変わって価格が20分の1ですから強烈です。ギガ放題‼

また強烈といえば30年くらい前、液晶TVとかも「1インチ2万円(当時はその数倍)の時代が来れば、40インチ80万円なので、大型TVは、、、 、」とか話されていて「まあ無理やろうけど」とか思っていましたが、今ベタな50インチは10万円台で買えると思うので、(裏もあるとはいえ)これも凄い状況です。シャープも東芝ともども今も厳しいご状況のようですが、当時も液晶パネルの歩留まりが悪く厳しかったはずですが、「不良品の山で天理の山が見えなくなった」と、ネタにされていましたのでまだまだ余裕がありました。液晶はガラスサイズで世代が交代するわけですが、これ以上は大きくならないと話されていて、その理由が「トラックがこの橋を渡れなくなる」とおっしゃられたのにはひっくり返りました。ボトルネックとは案外そんなところかもしれません。もちろんその後は新工場にて「世界の亀山モデル」につながるわけであります。

それでその頃よく話されていたのが表題の言葉です。新工場や新しいラインが完成すれば稼働率を早急にあげていきたいわけで、その稼働率を徐々に上げるのではなく一気に100%まで引き上げるという意味で「垂直立ち上げ」という言葉を使い、その後、それでは回収に時間がかかりすぎるということで、「垂直の2乗立ち上げ」、「垂直の3乗立ち上げ」と進んだようで、4乗になるとⅹ軸マイナス方向に倒れるらしく3乗どまりだそうです(何が違うのか意味不明ですが気持ちはわかります)。

ということで本題ですが、当店も6月は、垂直の3乗立ち上げで走らせる予定です。ドメニコ・カラチェニはメンテから戻ってますし、A・カラチェニも入ってきておりまして、合計8着のカラチェニが幅きかせています。Dの方はさすがに時代感はあリますものの、Aの方のコンデションは上々です。ジャケット2着は多分カシミヤだと思われます。加えてスマルトのビスポークも4着入って来ておりますので、店内パワースポットの勢力図も少し変わる感じであります。シャツの受注会ももちろん予定していておりますし、ネクタイ生地も6月に入ったら上がってくる予定でありますので、このところ節約疲れなお客様いらっしゃいましたら、現金でドバっといってしまってください。粗品もドバっといきますので。ドッカァ~ン!といっていただいたお客様には、当方もドッカァ~ン!とワイン開けます。

大変恐縮ではありますが、当店、クレジトカードに対応できておらず、もし何かお買い上げいただける場合は現金決済となってしまいます。ご不便おかけいたしますがご容赦いただきますようお願い申し上げます。また不定期営業であり、倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。すでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらこちらも読みいただければありがたいです。*コーヒーのご提供につきましてはコロナ蔓延を鑑み、現状自粛させていただいております。

 

ネクタイ諸々

こんにちは、tango245です。
このところ暇ですることもないので、用もないのにシャツを着てネクタイを締めている店主であります。さて、ネクタイの別注品をやらせていただいて頼りになるのは職人さんのこだわりなのですが、職人さんのモチベーションの源泉は素材の良さだと思います。変な素材持ち込んだらやっぱりモチベーション下がると思うので、頑張っていい素材をお届けしようと思っています。幸いジャガード(織り)に関していうと、国内でもいい素材がありますので、あとはこちらのアイデア次第なので楽しみではあります。先日も新しい生地をお願いして来ました。前回の生地は気合だけは入っていましたが手探りのところもあり、とにかくアウトにならないようなバッティングでしたが、今回は初めからアウトコース低めを右に引っ張って中村紀のようなホームランを狙って打席に立っております。ヘッドはピッチャー向いてますし、グリップも小指ははみ出ており、インハイに来たらキャッチャーフライでごめんなさいですが、イメージ通りなら即完売も見込める自信作群であります。身体が突っ込むとショートゴロになるので右足重心を意識しております。

問題はプリントの方でこちらは国内外ともに絶滅状態です。個人的には活字体のロゴ時代のマリネラぐらいまでのシルクの質感が好きなのですが、最近のはどこも値段の割には薄くて硬く、なんかキオスクで売ってそうなのばかりで厳しい感じです(個人の感想です。)。そう言えば店に出していたマリネラのネクタイは完売で、ホームページのスライド画面のネクタイも今は一本も残っていない状況です。お客様によると、当時シルクの製造方法はそれはそれは過酷で、今はそういうのは認められませんので、薬品を使って処理するらしく、もはや昔の質感は望めないとのことで、そういう品から売れていくのはやはり自然の摂理のようであります。

当店がジャガードに求めるものは太刀魚のように指5本で刀みたいになるコシの強さで、これに蛇腹のような14ピアゲと地平線まで続くハンドロールの相乗効果を期待しています。一方プリントに求めるものは柔らかさで、赤ちゃんを見ると思わずほんわかしてしまうあの感じであります。ですがそういったプリントの生地の再現はもはや望むべくのないわけですので、ここは手持ちの長期保管品の放出で、伝統芸能の継承に努めようと、一人ネクタイ祭りを非常事態宣言明けにでも開催しようかと考えております。聞いたこともないメーカーでも結構いいの出していて、またそういうのに限ってロゴも雰囲気あります。マスターズの皆様におかれましても、ぜひ昔のプリントタイで、孤高の存在感を示してしまってください。掘り出し物多数ですが、在庫限りで、売れたら本当に絶滅です。

それとオーダーいただいたネクタイがまとまって上がって来ています。ですがすみません毎度管理が悪く、どの柄がどなたのか、(大体は大丈夫なのですが)ほんの少し、ちょっとよくわからなくなっています。大変申し訳ないのですが、「俺のはどうなんや」とご連絡いただければめちゃくちゃ嬉しいです。本当に申し訳ないのですが、半分いつものことで、あの店にそんなこと言うても無駄やし、とお許しいただければありがたいです。何卒宜しくお願い申し上げます。