履き心地

こんにちは、Tango245です。
雑誌等ではビスポークの履き心地が絶賛されていたりします。もちろんその履き心地が悪いわけではありませんが、正直「そこまで褒めます?」という感じ(個人の感想です)を持っております。せっかくビスポークをするならレザーソールの切れ込みや盛り上がり、(一度履けば終わりますが)半カラスを楽しみたいですし、実際値段も値段なのでほとんどの人がレザーソールで注文すると思いますが、レザーソールである以上、その履き心地はラバーソールやハイテク素材を使ったソールには勝てないのではないでしょうか。店主も一応ビスポーク派で、当店、基本的にはビスポーク品中心の品ぞろえになりますが、理由は「履き心地」ではなく「(既製品にはない)素材とシェイプ」に置いています。

とはいえ、ある程度距離を歩く時は履き心地は大事なのでラバーソール物にも食指は動いてきましたが、今のところ美しいと思うシェイプの品には出会えておりません。レザーソールにハーフラバーという手もありますが、シェイプの確保はともかく、履き心地の改善には至りません。(むしろハーフラバーはある程度履いたものを雨の日用に転用するための一部材という感じでしょうか。)シンプルなレザースニーカーで逃げるという手もありますが、スーツではTPOが限られます。このあたりのジレンマは誰もがお感じになられていることではないでしょうか。

ということで、店主がよくやるのは、半サイズか1サイズ大きめの靴に、市販の中敷を噛ますようにしております。最近はハイテク素材で履き心地がいいものが出回っております。一枚嚙ますだけで歩くのが楽しくなりどこまでも歩けるような気がします。(厚いものなら身長も高くなります。)パンツの裾幅も広くなってきておりますし、同じサイズでも最近のモーダ系の靴は長めで、それにも見慣れている昨今なので、トラディショナルな靴も少し長めのサイズを選んだほうが見た目はしっくりくるような気がします。あまり大きめの靴だと爪が心配ですが、半~1サイズなら許容範囲と考えています。これならビスポークの素材とシェイプの妙を楽しめ、履き心地もスニーカー並みに最高という、いいとこどりができます。ぜひお気に入りの中敷を見つけお試しください。(当店主も先日、新たに10種類近く中敷ソールを買い込みました。写真の手前がダイソーですが、これが優れモノだったら嬉しいような悲しいような)

当店ではクレバリー、ロンドンロブ、パリロブフォスター&サンガットバリーニステファノベーメル等のビスポークを在庫しております。多くはユーズド品ですが未使用品もあります。クレバリーはコークストリート時代のものやロシアンカーフ製も、ステファノベーメルはベーメル氏現役バリバリの頃のものです。昔の靴は革とつくりが全然違います。これらの逸品にハイテクの中敷を入れて、昔のクオリティーと現在のテクノロジーのコラボをぜひお試しください。(シューソックスが隠れてしまうのはちょっと残念ですが。)

 

大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、また倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらこちらこちらもお読みいただければありがたいです。