グイドボージ、フィノッロ、バリーニ、マリネラ

こんにちは、tango245です。
前回、雑誌ブルータスの「靴だけは英国靴に限る、という人が多い」特集をご紹介させていただきましたが、今回はガリバー1992年3月26日号「イタリアの謎を追え」をご紹介させていただきます。この特集が出るまでの雑誌のイタリア特集は、アルマーニやベルサーチ等のデザイナーズブランドの紹介が主流で、ガリバーのこの号が初めてイタリアの本格的なスミズーラの世界を取り上げたのではと思っています。

スーツではボローニャの巨匠「グイドボージ」が紹介されています。本文を少し引用させていただくと「その中は我々が想像する仕立て屋の雰囲気はみじんもなく、雑然とした部屋に無数の絵画や彫刻が無造作に飾られ、そのすべての作品がミロをはじめとする名だたる芸術家のものある。」、「14年前(92年当時)、世界で最後に売りに出た天然ビキューナの生地をすべて買い占めてしまった」とあります。その他、シャツはそのグイドボージが推薦したジェノバの「フィノッロ」、靴はミラノの「バリーニ」、タイはナポリの「マリネラ」と名店が並んでいます。マリネラ以外は日本では聞き慣れないかもしれませんが、どれもイタリアだけでなく世界的にも指折りの名店であります。今から思うとたかだか10ページ、「スミズーラ」という言葉は一言も出ていない「オーダー」特集ですが、これまで日本に紹介されていたイタリアブランドからは一線を画す正にトラディショナルな陣容で、店主が「いつかはイタリアでオーダー三昧」を意識した特集でありました。本誌は、店内にありますのでご興味あるお客様はどうぞお越しください。

それで、本題ですが、当店には、ガリバーで紹介された、グイドボージのスーツ、フィノッロのシャツ、バリーニの靴、マリネラのネクタイ、すべて在庫があります。グイドボージは既に他界、フィノッロのシャツは(恐らく)日本では買えなく、バリーニは経営が変わり今や当時の面影はないように聞いています。価格も当時(約25年前)の価格を基準に希少性による若干のプレミアムと程度によるディスカウントを加えて設定したタイムマシン価格でご提供しております。ぜひご覧いただければと存じます。

 

 

大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、また倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでにお買い上げいただいている場合もあるかもしれませんのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。