ジャンニカンパーニャ

こんにちは、tango245です。
本日はジャンニカンパーニャについて書きます。ナポリのパニコ、ローマのカラチェニ、フィレンツェのリベラ―ノ等、イタリアのスーツ界には大御所が多々いるわけですが、ミラノのカンパーニャもその一人かと思われます。個人的には、シルバノラタンチやフランクミューラーとかぶってしまう(個人の感想です)のですが、イタリアのスーツに関していうと、店主はこのカンパーニャが、パニココスタンティーノとともに気に入っております。少しライトな感じならコスタンティーノ、重厚感ならパニコですが、重厚感にファッション性を加味するとなるとカンパーニャが一番だと思ってます。やはりミラノという土地柄でしょうか。着た感じはもちろんですが、裏地なんかもシルク(実用性ならベンベルグでしょうけれど)なので、そういうところも好きな理由です。

20年ほど前までバーニーズとかでも扱っていましたが、最近はほとんど見なくなってしまいました。ピロッティのスミズーラのコートやスーツが現地で10万円台で誂えられた頃にプレタで40万円近かった(国内価格)と記憶しています。今なら仕様を落とさなければ相当な値段になってしまうところです。また聞くところによるとカンパーニャ氏はすでに逝去されているようです。サンバビラ広場にあったアトリエにも2,3度行きましたが、その重厚感は最初なかなかに圧を感じました。壁に当時絶頂の大女優の写真が飾ってあり、「顧客なのか」と聞くと、「今日来てるよ」といわれ、「何なら紹介してやる」とのことで、一緒にコーヒーをいただきました。古き良き時代の話です。余談ですが、帰り際その大女優が自分の肩というか胸に手を当ててくれたスーツが店内にあります。(もちろんカンパーニャです)

当店、カンパーニャはスーツで3着、カシミアのジャケットが1着、サイズは44、46で在庫しております。すべて10-20年前の品になりますので、カンパーニャ氏、まだ現役バリバリの時期のものになるかと思います。程度にもよりますが数万円半ばから出しております。軽く着崩して遊んでみてください。同氏はすでに逝去されてしまっているので、ご本人が関わった作品は減ることはあっても増えることはありません。今はまだユーズド品扱いですが、もしかしたら将来思わぬ価値がつくかもしれないと店主は勝手に思っております。

大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、また倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでにお買い上げいただいている場合もあるかもしれませんのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。