商品詳細

 

アイリッシュリネン(Irish Linen)、フィンテックス(Fintex)

 

 

 当店では、各種生地も在庫があります。写真の棚はその在庫の一部であります。スーツやコートのビスポークでは生地選びも楽しみのうちの一つですが、店主も、「スーツは着るもの、生地は見るもの」という感じで、生地を見ていると心が落ち着きます。渡航の際はどこかに絶滅した生地が埋まっていないか、よく散策したものです。そしてこの棚の一番上段に位置しているのが、絶滅したアイリッシュリネン(茶と紺)とデッドストックのフィンテックス(上段下3反)です。どちらもロンドンで購入しました。

 アイルランドでは、もはやリネンは栽培も紡績もされておらず、アイリッシュというのはアイルランド製ではなくアイルランド的なという意味になるかと思います。当店の麻の在庫は上の4点のみで、茶と紺がその正真正銘のアイリッシュリネン、黒とカーキはデッドストックではありますが「アイリッシュ的なリネン」になります。黒とカーキもいい生地ですが、本物のアイリッシュリネンに比べてしまうと違います。せっかくお創りになられるのであれば、やはり本物のアイリッシュリネンでお考え下さい。

 一方のフィンテックスも旧Fintexと言われる時代のデッドストックです。Fine Textileが社名の由来だそうですが、ブランド的には雲上ブランドで押し出しの強さは頭一つ抜けているかと思います。逆に少しモーダ系の入ったスーツとかを仕立てていただければ、と勝手に思っています。

 当店ではこのほかにも、店主がこれで仕立てて見たいと思った、スーパ−200やカシミヤ、シルク等を使った生地、スキャバルやドーメル、ロロピアーナ等の生地をストックしております。生地お買い上げのお客様には、当店ならではの粗品をご用意しておりますので、ぜひ一度ご覧いただければ、と存じます。

 なお大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでに売却済みの場合もあるかもしれませんので、お手数おかけしますがご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。