ワインの在庫(2)

こんにちは、Tango245です。
1ケ月ほど前に、このブログでワインについて書かせていただきましたが、その際に在庫を一度チェックしておかねばと思い、昨日車を飛ばし確認してまいりました。ダラダラ書いても何なので本日は2000年以前の在庫をご紹介させていただきます。ちなみに2000年以前の在庫は100本弱あり、90年代が60本弱、80年代が30本弱、それ以前のものが10本強ありました。詳細はお尋ねいただければと存じますが、会社の周年パーティー、ご両親や奥様、お子様やご友人へのプレゼントにご一考いただければ幸いです。

一番古い物は、66年のシャトールヴィエールのマグナム(3本)になります。それほど有名なシャトーでありませんし、66年というと50年以上前になりますので若干怯みますが、ボルドーが当たり年であること、最近の蔵出し(ラベルも相当綺麗です)であること、マグナムであることを考えると、話のタネにはなるかと思っています。インポーターのかたが仕入れ時に実際に飲んだらしいのですが、細かい澱があるので飲む前三日ぐらいは絶対安静らしいですが、味はかなりのものだったそうです。

70年代では、ハートのマークでおなじみのカロンセギュールの70年があります。70年生まれの奥様やお母様の50歳のお祝いにご準備されてはいかがでしょうか。他の有名どころでは75年のラトゥール、コス、ボーカイユがあります。あと戦後最高とされている71年のバローロがあります。

80年代は82,86年の評価が高く、それ以外でも当たり年も多く、また長期熟成物は飲み頃でもあり期待が高まり(?)ます。ボルドーでは、ムートンの86,86,88,89年があります。86年のムートンはご存知パーカー氏が100点をつけております。またその86年は他にペトリス、シュバルブラン、ラトゥール、オーブリオン等があり、88,89年のマルゴー、ラトゥール、シュバルブランもあります。あと89年はディケムのハーフが2本あります。ソーテルヌ、特にディケムはハーフがちょうどいいのではないでしょうか。ディケム好きのお客様、よろしくお願いいたします。イタリア物では83,85年のビオンデサンティのブルネロがあります。どちらもイタリアの当たり年なので飲み比べはいかがでしょうか。

90年代は当たり年も多いうえ在庫も割とあるので書ききれませんが、フランス物は5大シャトーが15本、モンラッシェ(2本)、ルロアのドゥーヴォエ(2本)、ルパン、サロンが、イタリア物はサッシカイアとガイヤ(ダルマージ、バルバレスコ)がそれぞれ10 本ほど、アメリカ物は、マヤ、アロウホ、オーパスワン、ドミナス、カスク23等があります。あとルーチェはファーストリリースの93,94年をはじめ95,96年もあります。

これからは、レストランへのワインの持ち込みも一般的になるかと思います。一方で昨今のワインの高騰はとてもついていけませんし、そもそも飲み頃ともいえる80年代90年代のワインは物がないか、あってもかなり高価になってしまっております。ですが当店はタイムマシン戦略を活かし、なんとか手が届く範囲でお届けできればと考えております。

保存の状態は保証できかねますが、これまで信頼できるところで預けており、抜き打ち的に(というか本人が飲みたくて)抜栓している感じでは不都合はありませんでした。実際、92年のアンリジャイエのヴォーヌロマネは跪きましたし、86年のモンローズも感動しました。69年のリモワスネのヴォルネイも力強さはありませんでしたが十分にエレガントでありました。だからといって今あるワインの説明にはなってはおりませんが、ご一考いただければ幸いです。またワイン持ち込みの際は、サイトに出ております、ミラノの名店G.ロレンツィーのワインケースをぜひお使いください。よろしくお願いいたします。

大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、また倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでにお買い上げいただいている場合もありますので、お手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。それとここまで書いてきて何なのですが当店まだ酒販売の免許を取得しておらず実際の販売はもう少しお待ちください。(じゃあ書くな)

オーデマピゲ:キャディバッグ付アイアンセット

こんにちはtanngo245です。
このところ暖かい日が続いており、(花粉は厄介ですが)ゴルフをするにはいい時期になって参りました。店主も昔は、多い月で8回、少ない月でも2,3回はゴルフ場に通っておりました。バーディーも時々取りますがOBもよく打ってしまうのでスクラッチ競技では勝てませんでしたが、ハンデ戦の開場記念杯等ではハンデに恵まれ、たまに優勝もしました。また「全国名門ゴルフ場を巡る旅」と称し、北は小樽や輪厚、南は古賀や開聞岳まで足を延ばしておりました。スリーハンドレッドや小金井、関西では広野や鳴尾でもプレーさせていただきましたが、愛知の和合と三好には行けなかったのが心残りです。

ゴルフ場にお邪魔すると、受付の壁とかに置時計が置いてあると思いますが、その置時計、なぜかオーディマピゲの大型のロイヤルオーク型が多かったように記憶しております。オーデマピゲはゴルフ界との結びつきが強く、「ドリームチーム」というのが結成されていて、ニックファルドやビジェイシン、ダレンクラーク等が加入しているようで、そのチームと時計コレクターとのイベントが年2回、行われているようです。ゴルフは、同社の哲学である「To break the rules, you must first master them.」を具現化する存在で、「正確さ」、「タフさ」、「情熱」等、時計づくりと共通項が多いとのことです。

それで本題ですが、本日ご紹介させていただくのは、そのオーデマピゲのキャディバッグ付きアイアンセットです。デッドストックでヘッドやグリップはまだ包装されております。カーボンシャフトで4番から9番、P、F、Sの9本セット、シャフトの固さはLで、長さも半インチ短いのでレディースモデルと思われます。ですが廉価版のよくあるレディースモデルというわけではなく、ヘッドの写真でご覧いただけるようにスペック的には本格的なクラブだと思います。フレックスはLですが半インチ短いので通常のRぐらいでしょうか。キャディバックも少し小ぶりでサイズ感はむしろお洒落です。

ところで皆さんはゴルフクラブのスペックをどの程度重視されますか。店主も昔はスペックを追いかけましたが、いまはもうどうでもよくなっています。テクノロジー的には十分なところまで進化していると思います。反発係数等、進化しすぎたものは逆にブレーキがかかる昨今、年々新しいモデルが出るのは、メーカー側のコストダウンや販売戦略上の理由ではないかと考えております。もはや飛距離やスコアは気にせず、身の丈でのんびり回るというのはどうでしょうか。これまで設備投資に回してきた部分は違う部分に使う方が費用対効果、満足度は高いのでは、と思います。そんな時、このクラブ、性能的には必要十分ですし、加えてキャディバックの小ぶりなサイズ感が、ブランドの押し出し感を相殺して絶妙で、またクラブも半インチ短いので長身でなければ確実に打ちやすいはずです。そしてその手首にロイヤルオークがあればそれでもうコンプリート。またフェアウエイに下ろさなくても、未使用のまま包装だけ外してインテリアとしてもいい感じかと。オーディマピゲの時計をお持ちのお客様、是非ご検討ください。

このセットを買い上げのお客様には粗品をお付けいたします。オーガスタナショナルとセントアンドリュース(もちろんオールドコース)の未使用のスコアカードです。スーベニアショップで購入したレプリカではなく、プレーする際、実際に使用する本物であります。ご入用であればセントアンドリュースのティーとマーカー(これらはスーベニアショップ物)も付けます。ぜひご検討ください。

また当店には、ステファノベーメルのコンビのゴルフシューズと、それと同じ木型と配色でスミズーラした靴がペアであります。オーダーが2000年前後ですので、同氏が逝去されるかなり前の作品です。ぜひ商品紹介欄をご覧ください。

大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、また倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでにお買い上げいただいている場合もありますので、お手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。

ビンテージのギター、車、靴、鞄、服

こんにちは、Tango245です。
店主は、高校時代バンドをしており(「00県民文化会館大ホール」等でもやらせていただいたことも)、トーカイのストラト(一応ジャパンビンテージ)を使っておりました。ですが、ギター少年の憧れは当然、フェンダーのストラトかギブソンのレスポールが相場でして、いつかはこの二本で武道館、と考えておりました。武道館は現状厳しそう(まだ諦めていません)が、そこそこのギターは買えるようになりました。バンド活動はやめておりましたのでその後の20年近くはギターの状況を理解していなかったのですが、物欲が騒ぎ出してチェックするようになりますと、現行品とともにビンテージ品があり、年代によって値段が大きく違うことを知りました。中でも通称バーストと言われる59年に作られたレスポールは新大久保のビンテージショップでその当時で700万で出ており、衝撃を受けたのを今でも覚えております。ですがこの値段は単なる通過点でその後リーマンショック前には確か4000万まで上昇、その後リーマンショックで2000万円台まで下がったものの、現状はピーク価格をすでに更新していると聞きます。しかもそもそも市場に出回ること自体稀で、程度がいいものはほとんど出回らないそうです。

車でも似たような状況がおこっております。89年まで製造された空冷のポルシェ911は、確か2010年頃までは程度がいいもので200万円そこそこで買えました。それが今では数百万円の後半です。車は税法上数年で価値がなくなるわけで、バブルの頃はデリバリーまでの時間面や希少性からプレミアム価格がつく車種もありましたが、それはディノ等ほんの一部の車種に限られ、通常は値上がりが期待できるようなものではありませんでした。NSXはさらに強烈で同様な流れが起こり、2000年前半100万台で買えたNSXが今は1500万円だそうです。

また、リーバイスxxは大量生産品でありながらご案内の通りで、時計についてもデイトジャストやサブマリーナのロレックス等もこんな状況になっております。

それで手前味噌ですが、ビンテージの服や靴、鞄もこういった高騰が起こり得るんじゃないかと考えています。ギターも車も状況は若干違えど、現行品とは違う、過去の丁寧なモノづくりが再評価されたというのが大きかったと思います。服や靴や鞄も、名店の閉店、巨匠の引退や逝去に加えて、残った名店も経営方針が変わってしまっています。プレミアムな素材はおろか通常の素材も枯渇し、芯地や糸等も不足しているとのことです。もう現行品に古き良き時代の面影はありません。にもかかわらず、価格は当時の数倍で出ているものもあります。今日明日の話ではありませんがそんなに遠くない将来には、本物は現行品の数倍で取引されるようになってもおかしくないのではないかと考えております。数は減る一方だと思いますので、まだ単なる中古品扱いの価格である今のうちに手当されるのはいかがでしょうか。(写真はロシアンカーフのクレバリー製アタッシュケース

ちなみに当店、ギターも、別の場所にて、50~60年代のものと現行品(ヒスコレやマスタービルダー物)を織り交ぜ、ギブソン、フェンダー等、20数本在庫しております。(バーストはありません)アコースティックもマーチン(D-45、ooo-45、D-28)を中心に何本かあります。市場価格よりはかなり割安で出せますので、一度試奏してみてください。車についてはロールスのSZ、フェラーリ328と456、ランチアテーマ832、マセラッティビトルボ、メルセデスの500E(92年)、300SL、560SEL、ジャガーXJSコンバーチブル等、ピーク時は7台ありましたが、今売り物はありません。

大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、また倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。

逸品のチカラ

こんにちは、Tango245です。
突然ですが人は一人では生きて行けません(いきなりすみません)。家族や友人、恋人、上司や部下の励ましやサポートの上になんとか成り立っているようなものであります。そしてこの励ましやサポートは、人に限ったことではなく、自分の持ち物にも当てはまると考えています。自分の愛車やスーツ、靴や鞄が、難局を切り開いてくれることもしばしばあります。店主も何度となく助けられてきました。

20代後半の頃は外資系企業に勤務しており、生意気にもマセラッティで通勤しておりました。当時のマセラッティは外見は地味で、一見うるさい国産車という感じでありましたが、内装は最高で局地的に人気がありました。ですがその一方で都市伝説満載で、「壊れる」というのはもちろん日常ですが、「ハンドルを右に回すと左に曲がる」、「ローに入れてクラッチつないだらたまにバックする」、「ボンネットが高速でせりあがる」等がまことしやかに語られており、その非常に魅力的な内装から一度は乗りたいと思う逸品である反面、絶対に近寄ってはいけない存在でありました。

公用語が英語という日本の企業もある昨今ですが、当時は英語が片言でも外資系に採用された時代でした。店主もそれほど英語が話せたわけではなく、それでも社内では日本語で事足りたので何とかなっていましたが、外国人ばかりの何日間か缶詰めのセミナーに出たりするときは大変です。仕事は専門用語が多いので何とかなるのですが終わった後の食事等では、英語が喋れないと本当にきついものがありました。実際日本人の評価も微妙でしたからなおさらであります。それでもしゃべれないものはしゃべれないので黙ってやり過ごしていると、当時はだいたい車の話になって「何乗ってる?」となり、(順番なので日本人にも一応聞いてやるよと)自分にも聞かれるので「マゼラーティー」と答えると、そのテーブルは空気がかわり、あとは都市伝説の真偽の程の質問攻めにあう展開になりました。マセラッティの都市伝説は万国共通のようでした。それで「真面目な、つまんない日本人」から「ネジの外れた、いかれた日本人」に評価が変わり、それを誰かが勝手に宣伝してくれるので翌日以降のそのセミナーでは会ったこともない人からも食事に誘われるようになりました。食事で聞かれることはマセラッティの都市伝説に決まっているのできつくも無く、むしろ発音やテンポ、いいまわしに注意して話すようになり英語も少し上達したと思います。そのうち調子に乗って「ユーはそれでもイタリア人か?ドイツ人じゃないのか?」と説教を始める始末でありました。自分は英語もろくにしゃべれないダメな人間のわけで、まさに「マセラティ様様」なわけです。マセラッティでこうですから、ランチアテーマ832の都市伝説はさらに上を行きますし、フェラーリに至っては当時は言うに及ばず(走らないのが普通)でした。

服や靴、鞄も同様かと思います。イギリス紳士はみんなお洒落に見えますが、よく見るとそういう人は一部分で多くの人は「まったり」としているのがわかります。大体は靴はチャーチが、シャツはピンクが最高峰と思っていて、「チャーチは無理だけどピンクのシャツはセールで買ったのを何枚か持ってる」という人が一般には多かった気がします。クレバリーを知っている比率は日本人のほうが圧倒的に多いと思います。何もビビることはありません。まあイギリスは階級制度が効いていて、分不相応な買い物はしないし、できないのかもしれません。そういう状況の中で、カラトラバをはめ、ビスポークの靴とスーツでロンドンの本社に行ってましたので、もしかしたら、一部の人に大きな誤解を与えてしまったのかもしれません。皆さん優しく食事にも家にも誘っていただきまして、当然そこでは車の話にもなりますので、都市伝説の解説を披露させていただきくと、スーツや時計と相まって仕事が楽に進みました。

またホテルでの扱いも変わります。香港のマンダリンホテルでは、何度か部屋でチェックインさせていただきました。暑い中、白人の皆様が列に並んで順番を待っているにもかかわらず、黄色人種の自分が入り口で声を掛けられ、そのまま部屋まで案内されそこでサインをしチェックインを済ませました。よくいる小柄な日本人なので、短パンTシャツの白人の皆様はかなり不愉快そうでした。ちなみに自分は香港では麻のスーツにエルメスのビンテージのトランクケースが定番でした。

このように逸品には持ち主を助けたり気分を良くさせる不思議なパワーがあります。購入するために頑張る、購入して満足する、見て楽しむ、時々使って楽しむ等、逸品にはそれだけでも多くの効用があると思いますが、本当の楽しみは、これらの品々を使い倒して、そのブランド力にあやかることではないでしょうか。幸い日本は、本人が気にしなければ何でも買えます。会社員が、ヘンリープールクレバリーでスーツや靴をビスポークで誂えることも可能ですし、フェラーリやロールスに乗ることも可能です。階級制度が根付いている欧州の一般の会社員はそんなこと考えもしないでしょう。運送のバイトでフェラーリ買うなんてイタリアではありえないと思います。であればこの際この日本の特権を満喫し、開き直ってアホアホな楽しい人生を送ってみるのはどうでしょう。当店には皆様の人生のサポートができる、それでいて、やりすぎ感、頑張っている感のない品を数多くご用意しております。皆様のご要望に応じて見繕いますのでぜひ何なりとお申し付けください。

大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、また倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。

 

 

 

インスタグラム始めています。

こんにちはTango245です。
2月に入りインスタグラムを始めております。まだサイトに載せてある品の紹介が多いですが、随時サイトに乗せていない品を紹介していきますので、時々見ていただければありがたいです。Topページの右上にアイコンありますのでよろしくお願いいたします。

大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、また倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。

 

 

 

難しい問題、不都合な真実?

こんにちは、Tango245です。
ブログでは時折、ガットは閉店、ステファノベーメル氏やジャンニカンパーニャ氏は逝去、シルバノラタンジ氏やアントニオパニコ氏は引退、バリーニロレンツィーは経営方針が変化等、古き良き時代の逸品がも手に入らなくなってしまったことを書いております。残った名店も後継者の方々の努力、経営方針が変わった名店も効率化等を進める等、それぞれに頑張っておられ、何もしない自分ごときが偉そうなことを言う筋合いではありませんが、それでも昔のものと現状のものとの質の違いは歴然で、さらに値段が現状のものの方が価格がかなり高いとなると、これが健全で持続可能な状況かは難しい問題だと考えております。

上記は主に職人のスキルの部分を書いていますが、素材の面でもそれは起こっているようです。先日も書いていますが、フォックスでは「薄い生地の生産をこれまでの供給元がやめてしまったことからあの細い傘がもはや作れない」、エルメスでは「シルクのスカーフが薄くなり、材料の枯渇からボックスカーフの製品群が廃盤」という状況で、「本物のアイリッシュリネンはもはや絶滅」とか「カシミアが高騰」と言った次元ではなく、定番品の材料がないわけですからもっと本質的な問題かと思います。こう言った現象は、スーツの芯地や縫製用の糸にまで及んで来ているようです。スーツの芯地が変われば、それまでの雰囲気は出なくなってしまいます。

一方でファッションブランドは二大グループを中心に集約化が進みましたが、両グループとも上場しておりますし、属していないブランド群も大きくなっておりますので、資本の論理を無視できません。

こう考えると、服好き、物好きには、何とも住み難い外部環境です。また上記の状況は業界全体にとって不都合な真実ではないでしょうか。現行品が本物といえなくなってきている中、「最高の素材、丁寧な縫製、極上の着心地、、、」といった抽象的な表現でどこまで押せますでしょうか。(大きなお世話ですが。)

こうした状況下、当店のできることもほとんど何もありませんが、それでも楽しくご提案していこうと考えております。幸い利潤はそれほどは求めておりませんし、古い品も多数保有しております。実際、温めている(アホアホな)企画もいくつかありますので、折を見て書かせていただければと考えております。(写真はロシアンカーフの証明書付きクレバリーのアタッシュケース

大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、また倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。

フォックス(Fox)

こんにちは、Tango245です。
日本海側の大雪に対し、太平洋側は乾燥した日が続いていていましたが、先日ようやく雨が降りましたので今回は傘について書きます。まあ雨は誰しも鬱陶しいわけですが、それを少し軽減してくれるのはレイングッズで、中でも傘が一番、重要なアイテムかと思います。

その傘について、店主は巻いた時の細さを重要視しています。巻いた時太いとどうも野暮ったく感じてしまうのです。じゃあどこのが一番、細いのかというとこれはもう英国ロイヤルワラントのフォックスが相場でありました。傘の先端の感じも雰囲気がありました。

しかしながら先日百貨店で、フォックスのコーナーがあったので価格を確認しようと近寄ると、かなり太くなっておりました。「もっと細くなかったですか?」と聞いてみると、「薄い生地がもう手に入らないので、この太さしか出来ないんです。」と言われました。「フォックス、お前もか、、、」。価格は昔とそれほど変わっていない(むしろ安いぐらい)ようで、ここでも「お値段ほぼ据え置きなら質は何分の一、質ギリキープなら値段は数倍」というtangoの法則が効いていました。「細い傘探さないとな」という感じです。

また安い傘はすぐ壊れますが高い傘もそれなりに壊れます。気に入った傘は修理をお願いするのですが、これが外国製となると、骨の部品がないのでほぼ修理を断られます。捨てるか、骨一本をワンオフで作ってもらって、もう一本買えるぐらいの出費を覚悟するかという、やせ我慢を強いられる手強い選択が待っています。なので、大概は欧米製品を好む店主ですが、日本酒と焼酎と着物は、そして出来れば傘も国産がいいと思っています。実際雨の質も欧州と日本とでは違うので日本の雨には日本の傘のほうが適していると思います。(弱気です)

そういうわけで「国産の細い傘」が今回のテーマで、梅雨はまだまだ先ですが、一応ご紹介させておいてください。写真左の左から二本目三本目が国産(未使用品)です。特注でフォックスの先に交換してあります。写真では外袋に入っていて太く見えますが、今のフォックスよりは断然細くいい雰囲気です。そして何より壊れても何の心配もありません。細い傘にご興味お持ちいただけるお客様はぜひご連絡下さい。それでもフォックスじゃないと、というお客様も是非ご連絡下さい。写真左の一番左が昔のデッドストックのフォックスです。ちなみに写真右の左がハロッズ、右の二本は国産です。またほとんど関係ありませんが、デンツを始め、ブリオーニ等のカシミア貼りの未使用革製手袋もいくつか在庫がありますので、これからが寒さ本番の折、ご検討いただければ幸いです。

 

 

大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、また倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。

バング&オルフセン

先日、百貨店に行き、ボッテガヴェネタのカバを見てきました。店頭にはなく、聞くとバックヤードに置いてあるとのことで、現物を見せてもらいました。ですが、店主が10年以上前に購入したカバとは別物で、醸し出される艶やオーラがなく、のどかなピクニック向けの鞄という感じでした(個人の感想です)。ただ値段は当時とあまり変わっていないと思います。また数年ぶりにエルメスにも寄りました。スカーフが値段は当時と同じくらいのように感じますが薄くなっていて少しがっかりし、「ケリーやバーキンって今は?」と聞くと、皆様には釈迦に説法で恐縮ですが「値段は約120万、予約等は受付けてなく時々入荷した際、店頭に出す」、「ケリーの方が品薄、ボックスカーフは素材が枯渇し双方とも廃番」とのことでした。

店主のかつての購入価格は30万(海外)、40万(海外)、60万(国内)だった記憶があり、10-20年前と比べると価格が2,3倍という感じになります。逆にスカーフのように値段据え置きなら質は??、ということになり、それではオーラも無くなるか、という感じでした。「値段据え置きなら質は何分の一、質ギリセーフなら値段数倍」—tango245の法則です。

それで本題ですが、気になる逸品があります。ポルトローナフラウのバニティフェアとバングアンドオルフセンのBEOSOUND9000です。バニティフェアの定価は現在約100万円。代理店がヤマギワから大塚家具に変わった後から変わっていないように感じます。Tango245の法則に当てはめると、昔のバニティフェアは相当の価値があるかと。またヤマギワが代理店を降りた理由は、フラウ社の戦略が拡大路線に転じ、大量販売のコミットメントを要求されたためとされています。大量販売するためには大量に作る必要がありますが、そうなると素材や縫製の質は、と。なのでバニティフェアは断然ヤマギワ物、かと。今から思うと秋葉原のヤマギワは各階とも見ていて楽しくなる逸品が多かったと思います。

もう一方はバングアンドオルフセンのBEOSOUND9000です。これは誰もが欲しがった6連のCDプレーヤーですが、数年前に廃盤になっております。同社は「10年後無くなってしまうような物は作らない」とのことで生産中止にしたそうです。実際音楽はダウンロードが主流になりつつあり、CDは右肩下がりです。とはいえ古い音楽は一定割合CDで聞くことになるのではないでしょうか。そしてこのデザイン、今見ても斬新です。(これも秋葉原のヤマギワの一階に常設のブースがありました。)

これらの逸品は、ルコルビジェのシェーズロングやミースファンデルローエのバルセロナチェアのようなリプロ品が出るかもしれません。それなら本物がプレミアムなしの中古価格で買える今のうちに。

 

なお大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、また倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。

ワインの在庫

こんにちは、tango245です。
当店はワインも都内某所にて多数在庫しております。店主は、種類を問わず酒類は人並みに好物でありますが、ワインは優先順位の最上位に位置します。味はもちろんですが、よく似た味のワインを一口飲むだけで、昔飲んだことを忘れていたワインが瞬時によみがえる感覚が何とも言えません(この感覚が出るのは店主の場合ワインだけのようです)。味のみならずシチュエーションまで思い出すのは不思議なものです。

そういうことでこれまでワインには散財してきました。たいていは複数本で購入するためピーク時は数百本の後半ぐらいまでは増えてしまいました。某倉庫会社の保管が安価で素晴らしかったため長期保存向けのワインを安心して預かっていただいていたのですが、その会社の経営方針が数年前に変わってしまい、およそ安心して預けられない状況となり(個人の感想です)、それを機に、また自分の味覚が衰えないうちに飲んでしまおうという気持ちもあり、ここ数年、購入は控え、相当程度飲んできました。それでようやく本数も減ってきたので、現在はその倉庫会社との契約は打ち切っていて、別の場所にて保管しています。

で、ワインも最近は高騰してしまい、なかなか手が出ない状況で、買うのはもっぱら日本酒が多くなりました。日本酒なら4合瓶で五千円出せばバリバリ、2万円出せば雲上物が買えますので。昔はワインも落ち着いていて5大シャトーが当たり年でも3万円程度、外れ年は1万円そこそこで、DRCのアソートがモンラッシェが入って60万円、入ってなければ40万円(もちろんロマネコンティ込み)程度でありました。それが今では5大シャトーは年に関係なく数万円後半から場合によっては10万円オーバー、DRCのアソートなんてロマネコンティ入っていれば数百万。ロマネコンティが入っていないアソートって少し意味不明ではあります。

ここまでくるとレストランで高級ワインはなかなか頼めませんし、レストラン側も高級ワインの在庫は体力のあるところしかできないのでは。一方で店主のように、家にワインを抱えてしまっている御仁も数多くいらっしゃると思います。ということでこれからはレストランにワイン持ち込みがより一般的になってくるのはごく自然の流れだろう、と考えています。その際は、持ち込み用のケースにも凝っていただきたく存じます。当店在庫にはミラノの名店ロレンツィーのワインケースがありますのでぜひよろしくお願いいたします(手前味噌です)。

それで在庫はだいぶ少なくなりましたが、80年代、90年代の5大シャトー、ペトリュスやルパン等のポムローム、アンリジャイエ等のブルゴーニュの大御所をはじめ、ガイヤ、サッシカイヤ等のイタリアワイン、ハーラン、オーパス等のアメリカワインの在庫があります。少し軽めでコスやラスカーズ、ラミッションオーブリオン、ルーチェやケイマスのSS、また別件で50年代60年代のワインもあります。今度リストを作りますのでワイン好きのお客様はよろしくお願いいたします。余談ですが、店主が今まで飲んだワインで一番古いのは1937年(一応当たり年です)で飲んだのは2002年でした。味の説明はお客様ご来店時に。

当店は趣味で始めた店舗で、お客様との出会いや会話を楽しみにしております。商品お買い上げのお客様、お時間が許せば、店主が開拓した近くのワイン持ち込み可の店にて一本空けませんか。(お買い上げ金額に応じてですが)ワインはこちらで拠出(もちろん食事代も)しますので。

大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、また倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。

ラルフローレン:パープルレーベル

こんにちは、Tango245です。
ビッグポロが何かと話題のラルフローレンですが、我々の関心は最上級ラインのパープルレーベルかと思います。同レーベルは1994年にスタートし、当初は、英国以上に英国のテイストが強かった感じですが、近年は同氏お気に入りのミリタリー調等、幅広い展開となっているようです。

公式HPによると『男性のモダンエレガンスを(中略)、上質なサヴィルロウ・テーラーリングとヨーロッパのクラフトマンシップ(中略)、この上なく印象的で上品な感覚を映し出しています』とあります。よくわかるようなわからないようなで、実際パッと見も何の変哲もない様な感じです。ですが同ブランドの最上級ラインで中心価格帯もシャツで4万超、ニットでは10-20万円超、パンツで7,8万円と、同ブランドの通常ラインとは一線を画していて英国やイタリアの上級ブランドと同様の価格帯です。

それで「パッと見は何の変哲も無い」と書きましたが、そこがいいのだと思います。例えばブリオーニやキトンとかは何となく、ブリオーニかな、キトンかなと、割とあたりがつくか、と思います。ベルベストとかもそうだと思います。ですがこのパープルレーベルは非常にトラディショナルというかベーシックで外見には何ら主張が無いように感じます。実際、畳んで置いて少し離れてみればユニクロの商品とあまり変わらないと思います。ですが着てみると、素材感、着心地とも同ブランドの別のラインはもちろんですが、ベタなイタリアや英国のブランドよりも上ではないか、と思っています(個人の感想です)。ビッグポロの戦略とはまさに真逆の位置付けのようです。

当店では、ラルフローレンはこのパープルレーベルのみ取り扱っています。現状冬物では、英国調のシャツ、テイラードのパンツ、カシミアセーターをはじめ、変わりどころでカシミア100%のミリタリーシャツ、コーヂュロイのシャツやパンツ等、未使用品を中心に比較的多くご用意しております。価格も(パープルレーベルではない)ノーマルラインに準じた価格帯にてご提供しております。キトンやブリオーニには少し気恥ずかしさを感じる、もっと普通で、それでいていいものを着たい、というお客様は是非ご検討ください。

また、パープルレーベルのスーツは当初、既製品では最高峰の英国チェスターバレーが担当しておりました。チェスターバレーは既製品でありながら8割の工程を手作業で行っている孤高のブランドです。確かサンフランシスコのニーマンマーカスで購入したと思うのですが、そのリリース当時のスーツが一点、当店在庫にあります。これもぜひご覧いただければと存じます。

大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、また倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。