フォックス(Fox)

こんにちは、Tango245です。
日本海側の大雪に対し、太平洋側は乾燥した日が続いていていましたが、先日ようやく雨が降りましたので今回は傘について書きます。まあ雨は誰しも鬱陶しいわけですが、それを少し軽減してくれるのはレイングッズで、中でも傘が一番、重要なアイテムかと思います。

その傘について、店主は巻いた時の細さを重要視しています。巻いた時太いとどうも野暮ったく感じてしまうのです。じゃあどこのが一番、細いのかというとこれはもう英国ロイヤルワラントのフォックスが相場でありました。傘の先端の感じも雰囲気がありました。

しかしながら先日百貨店で、フォックスのコーナーがあったので価格を確認しようと近寄ると、かなり太くなっておりました。「もっと細くなかったですか?」と聞いてみると、「薄い生地がもう手に入らないので、この太さしか出来ないんです。」と言われました。「フォックス、お前もか、、、」。価格は昔とそれほど変わっていない(むしろ安いぐらい)ようで、ここでも「お値段ほぼ据え置きなら質は何分の一、質ギリキープなら値段は数倍」というtangoの法則が効いていました。「細い傘探さないとな」という感じです。

また安い傘はすぐ壊れますが高い傘もそれなりに壊れます。気に入った傘は修理をお願いするのですが、これが外国製となると、骨の部品がないのでほぼ修理を断られます。捨てるか、骨一本をワンオフで作ってもらって、もう一本買えるぐらいの出費を覚悟するかという、やせ我慢を強いられる手強い選択が待っています。なので、大概は欧米製品を好む店主ですが、日本酒と焼酎と着物は、そして出来れば傘も国産がいいと思っています。実際雨の質も欧州と日本とでは違うので日本の雨には日本の傘のほうが適していると思います。(弱気です)

そういうわけで「国産の細い傘」が今回のテーマで、梅雨はまだまだ先ですが、一応ご紹介させておいてください。写真左の左から二本目三本目が国産(未使用品)です。特注でフォックスの先に交換してあります。写真では外袋に入っていて太く見えますが、今のフォックスよりは断然細くいい雰囲気です。そして何より壊れても何の心配もありません。細い傘にご興味お持ちいただけるお客様はぜひご連絡下さい。それでもフォックスじゃないと、というお客様も是非ご連絡下さい。写真左の一番左が昔のデッドストックのフォックスです。ちなみに写真右の左がハロッズ、右の二本は国産です。またほとんど関係ありませんが、デンツを始め、ブリオーニ等のカシミア貼りの未使用革製手袋もいくつか在庫がありますので、これからが寒さ本番の折、ご検討いただければ幸いです。

 

 

大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、また倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。