マエストロ来店、vol2.

こんにちは、Tango245です。
前回、マエストロ来店のお話を書かせていただきましたが、今回その続きになります。

巨匠が店内を見渡して、「この靴どうした?」と何足か聞かれまして、「これはフランス人が、、、」、「これはイタリア人が、、、、」、「これは、、、」、「、、、」と話すと、「これとこれは俺が作ったやつで、これは、、、」と。若き日の巨匠の作だったようです。もともと「雰囲気あるな」と思っていた奴らでしたが、やはりそういうことだったようで、まさに靴(人)に歴史ありであります。

「これは(普段は作らない)先代の000が直々に作ったやつ」、「こいつは、とにかく最高のを作るべく、アッパーはアメリカから、ソールはイギリスから取り寄せて、それを、、、、」、「この靴のオーダー主は金持ちの中でも金持ちで、どれくらい金持ちかというと、、、、」、「このツリーだけ違うだろう、これは、、、」等々です。まあ「それがどうした?」かもしれませんが、こちらとしては、うれしいやら悲しいやら、正直、値段上げさせていただかないと靴に失礼な、バチが当たりそうな、そんなお話、連発でありました。

こういうのはちゃんと写真集に残し、後世に語り継いでいくとともに、お買い上げいただくお客様の一助となるべく、将来高く評価されるような下地を微力ながら作っていかねば、と考えている次第です。

マエストロも「そやけど、なんでこんなところにあるんや」という感じだったのでしょうけど、若い頃につくった靴が遠い異国で現存しているわけです。まんざらでもないようで、タバコを吸うのも忘れ、どこか嬉しそうでしたが、我が方も彼のこれまでの仕事への取り組み方を垣間見れた気がし、やはり薦めるならこの人のだなと思いました(なにももらっていません)。当店としても、今後もそんな、顔の見える、物語性のある品を取り揃えいければ、と強く感じた一日でありました。

大変恐縮ではありますが、当店、クレジトカードに対応できておらず、もし何かお買い上げいただける場合は現金決済となってしまいます。ご不便おかけいたしますがご容赦いただきますようお願い申し上げます。また不定期営業であり、倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。すでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらこちらも読みいただければありがたいです。*コーヒーのご提供につきましてはコロナ蔓延を鑑み、現状自粛させていただいております。