マエストロ来店、vol1.

こんにちは、Tango245です。
突然ですが、先日、来日しているイタリアの巨匠がお二方、当店に遊びに来てくれました。お一人は、店主が個人的にいま世界一で、かつ最後の良心、最後の砦ではないかと思う靴のマエストロで、彼がもし逝去されてしまうと、古き良き時代を知る職人が絶滅してしまうと思っている次第です。靴のビスポークでお悩みのお客様には、「今のうちですよ」と、当店自体は全く関係がなく、もちろん何ももらっていません(くれません)が、強くお勧めいたしております。

ですが、せっかくの機会だったので、「この靴どうかな?」と別注靴を見てもらいました。巨匠を前にしての暴挙ともいえる行為ですが、店主もかつては女王陛下に仕えていた身(8割嘘です)、また今は洋品で世界を驚かそうとしている身、そして海賊王になる店ですので、ここで怯むわけにはいきません。腰は低く、押しは強く、迷惑は顧みず、1時間ほどレクチャーを受けました。

いきなり「この靴どう?」って言われても、普通「はあ?」、「俺に聴くん?」という感じだと思います。「なかなかいいんじゃない?」とかで、相手を不快にさせない感じで、さりげなくやり過ごすのが一般的かと思いますが、こんなネジの外れた店主に付き合ってくれた巨匠には感謝しかありません。

始めは、会話が捻じれの位置で噛みあわなかったのですが、途中「そうか、そういうことか」と勝手ながら、おなかに落ちた次第です。要するに「いい線行ってる」んじゃないかと。店主は「どんな感じですか」と全体感(レベル感)を聞いていたのに対し、巨匠は「ここをこうした方がいい」と細部を教えてくれるわけです。

巨匠が細部にフォーカスした理由は、1)全然ダメダメなので、わかりやすいところを指摘し、お茶を濁した、2)神は細部に宿る。ここがわかっていないと全てぶち壊し、と基本を解いてくれた、3)まあまあなので、あとはここに注意して、とエールをくれた、4)、、5)、、といろいろ考えられますが、巨匠の性格や話しぶり、会話時間等々を勘案すると、「いい線行ってる」と考えていいのではないか、と思った次第です。店主はそう考えた次第ですので、皆様もとりあえずそういうことにしておいてください。

ということで、これからもどんどんネジを外していきますので、局地的に大好評の5号機ともども、6号機、7号機にもご期待ください。6号機は「沼の住民専用」仕様、7号機はノルベゲーゼ仕様になります。

大変恐縮ではありますが、当店、クレジトカードに対応できておらず、もし何かお買い上げいただける場合は現金決済となってしまいます。ご不便おかけいたしますがご容赦いただきますようお願い申し上げます。また不定期営業であり、倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。すでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらこちらも読みいただければありがたいです。*コーヒーのご提供につきましてはコロナ蔓延を鑑み、現状自粛させていただいております。