こんにちは、Tango245です。
イタリア祭り、オープニングを飾る、今は亡きローマの銘店GATTOの未使用のスエードシューズです。昨日インスタグラムにアップしております。伝説と都市伝説が満載のガットですが、店主は靴の工房を一つ挙げろと言われると、間違いなくGATTOを挙げます。素材の良さ、縫製の良さはもちろんですが、甲高幅広の足型をうまく処理してくれるセンスは物理の法則を超え解読不能です。ちなみに店主はGATTOでスミズーラした二人目の日本人(ちなみに一人目はその10年以上前らしいので、多分、サンモトヤマの茂登山さんじゃないか、いや茂登山さんに違いないと勝手に思っております)らしいのですが、ほとんどぶっつけ本番だったであろう甲高幅広の足型を1発で綺麗にまとめ上げるのは伊達や酔狂ではできないと思います。実際、店主は自身でも6足作っており、他の人がオーダーした品も含めると、20足以上見てきておりますが、一部を除きどれもが素晴らしい靴でありました。まだ店が続いていれば、さらにオーダーしていたのだろうと思う一方で、昨今の時代の流れを考えますと、あの頃閉店しておいてよかったのかもしれないとも思っております。晩節は汚してほしくはありませんので、、、。靴好きのお客様に置かれましても、ぜひ2,3足は確保しておいていただきたい、と思っています。ちなみに当店の靴のお薦めポートフォリオは、GATTO2足(うち一足はデッドストック)、コーク通り時代のクレバリー(デッドかミント)、ロシアンカーフのクレバリー2足(保存用とガンガン履き)、現役バリバリの頃のステファノベーメル、昔のパリロブのビスポーク、昔のフォスター&サンのビスポーク、そして、普段用に当店の別注品を2,3足‼ 。こんな感じでいかがでしょうか。
そんなGATTOですが、結構日本でも出回っておりました。2000年代前半から割と少なくない数の日本人がスミズーラをしており、そしてロブやクレバリーの「1足からOK」と違って、(店主の頃は)初回は4足だったことが幸いした(さすがヨーロッパの貴族ご用達)ようです。店主もそうですが4足作れば履くのは2足だったり、1足は履かないで置いておいたりしたのだと思います。それでヘロヘロな品もそれなりの値段で出回っている一方で、デッドストックも時折「(割と)フワッとした値段」で出たりもしておりました。
とはいえ、デッドも一度履けばミントですし、ミントも履いているうちにプレーヤーズコンディションになります。そんな中、供給がない中ですでに10年以上の歳月が流れています。そろそろヤバい状況かもしれません。店主は、デッドストックが現行品や現行同等品の新品価格を超える日をXデーと呼んでいます。一旦Xデーが来ると、それは単なる通過点で、ミントコンディションはもちろん、プレーヤーズコンディションもその価格を超えていく傾向があります。世界が平和ならGATTOとロシアンカーフはそうなるような気がしております。(個人の感想です)
それで本題のデッドストックのGATTOですが、こげ茶のスエードのプレーントゥでサイズはUK9相当かと思います。このスエードのビスポークというのが曲者で、複数足作ったとしても、なかなかスエードではオーダーできないのではないでしょうか。オーナーのそれまでの靴編歴が想像できます。もし想像通りであれば、かなりの常連か使い手で、当然それは作り手側にも伝わりますから、気を引き締めてかかっていると思われます。こうして出来たデッドストック、サイズが合えばこれ以上のものはないかと考えます。Xデーはまだ来ておらず、まだまだ買える値段ですので、ご検討くださいませ。
また当店、このデッドストックのほかに、GATTOは現在5足在庫があり、実はその中にデッドストックではありませんが超絶の2足があります。気絶の2乗、いや3乗です。それが2足で対をなしておりまして2の3乗の2乗の64気絶、どちらもサイズが6か6ハーフ相当です。ご興味お持ちいただけるお客様いらっしゃいましたら、ご連絡お待ち申し上げます。
大変恐縮ではありますが、当店、クレジトカードに対応できておらず、もし何かお買い上げいただける場合は現金決済となってしまいます。ご不便おかけいたしますがご容赦いただきますようお願い申し上げます。また不定期営業であり、倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。すでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらとこちら、こちらもお読みいただければありがたいです。