当店別注のスーツ

こんにちは、Tango245です。
本日は当店別注のスーツ、ジャケットについて書きます。当店、60年代のデッドストックから現行品のビスポークのスーツ、ジャケットを、イギリス物、フランス物、イタリア物と節操なく在庫しております。そんな中、店主は、コンベンショナルな紳士服のアイテムの中で、一番流行を受けやすいのがパンツ、その次が、パンツを含んでいる分、スーツと考えており、パンツ、スーツに関しては、(いろいろと言っている素材や縫製についてはひとまず置いておいて)比較的新しいものの方が、着やすい、合わせやすい、というのはあるかと思います。ですが、古い物も、「これはさすがに無理」というのもありますが、今来ても素直に格好いいと感じるものもあり、実際、これまでで店主が一番気に入っているのは、61年製のアンダーソン&シェパードのジャケットであります。

思うに、(コートはもちろん)ジャケットやスーツというものは、ほぼほぼ60年代で完成しているのではないか、という気もします。ファッション業界は毎年毎年違ったものを出さないとマスでは売れませんので、流行りやトレンドを生み出そうとします。ですが、そもそも完成している状況から、毎年毎年、よりいいものを生み出そうとするのは、結果的に、毎年毎年ちょっとずつ改悪させてしまい、その改悪の振り子が振り切った時点で修正が入って、クラシックに回帰するという繰り返し(個人の感想です)なのかもしれません。そう考えれば、60年代の物に愛着をおぼえてしまうのも合点がいきます。

ということで当店別注のスーツ、ジャケットは60年代の英国物のジャケットがベースです。英国物がベースですが、見た目も着た感じもナポリ物のように軽いです。そもそもナポリ系のスーツは英国人の避寒地としての側面から派生した面もあると聞いておりますので、もともと両者は相性がいいのかもしれません。先日いらしていただいたお客様もヘンリープールパニコの相似性をご指摘されていました。英国物と聞いて鎧や軍服をイメージされたお客様は是非一度、今春完成予定のサンプルに袖を通していただければ、と存じます。当初1年はお試し価格のご提供です。クラシコイタリアも30年以上経っておりますので、時代感やご自身のご体型にも変化はあるかと思います。これまでクラシコ系であったお客様も、試しに一度英国系に振っていただくのも一考かと存じます。提携した気鋭の仕立て屋さんともに、ビスポークは、フルハンドと一部ミシン縫いを使用し価格を抑えたセミフルハンドの2パターンで展開し、さらにニーズがあればより一層価格を抑えたマシンメイドの既製品もご提供いたす予定でいます。

また当店、雲上サルトや雲上メゾンのビスポーク物を商品として多数取り扱っております。元ネタは既に研究済みなので、〇〇風といったご要望にも、気鋭の仕立て屋さんとともにマニアックに対応可能ですし、当店在庫を素材に、サイズの手直しやモーダ系に振ったリノベーションもお受けいたします。是非幅広くお付き合いいただければ、と存じます。

大変恐縮ではありますが、当店、クレジトカードに対応できておらず、もし何かお買い上げいただける場合は現金決済となってしまいます。ご不便おかけいたしますがご容赦いただきますようお願い申し上げます。また不定期営業であり、倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。すでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらこちらこちらもお読みいただければありがたいです。