ツイード

こんにちは、Tabgo245です。
少し前のブログで、ファッション雑誌のインタビューに載るような業界の重鎮の人は、そのインタビューの撮影時には、かなり高い確率で、かなり古いスーツを着ている、なのでスーツなんかも頻繁に購入する必要はなく、長く付き合っていける逸品を購入すればいいのではないか、と書きました。

実際、素材や縫製は昔のものの方がいいということは多くの人が指摘しているところでもありますし、またビンテージギターやリーバイスの501のように(楽器なら楽器、デニムならデニムといった本来の用途の価格を大きく逸脱したような)プレミアム価格になっているわけでもないので、どうせならグイドボージ、カンパーニャやパニコ、靴でいうとガット、バリーニ、ステファノベーメルのような巨匠物で、できれば本人の手が直接入っているもの、でなくてもまだ現役で目を光らせている時代のものがいいのでは、またそういった逸品は、自分の人生を助けてくれます、というようなことも別のところで書かせていただきました(毎度すみません、文章長いです)。 そしてブランドとは別に、今ならまだ「なんとか買える値段」の究極の3品として、ロシアンカーフの靴、古いビキューナのコート、ほぼ絶滅状態のアイリッシュリネンのスーツはどうか、と書きました。

古いものがいいとは言え、みすぼらしかったり、人に違和感を与えてしまうような品は当然NGで、そうではなくて古さや古さからくるダメージが逆に味になるような感じで、さらにその人のサイズや雰囲気にマッチしていれば、(古い品なので)人と被ることはまず無いので、スタイルとして、いわゆる一つの、one & only となるのではないでしょうか。

ということで、今回のご紹介は、ツイードのジャケット(佐野元春か?)とスーツです。よく言われていることで恐縮ですが、白洲次郎氏は、枯れ感が出るまで軒先にツイードのジャケットを干していた、ウインザー公も同様に、あたりが付くまで使用人に着用させていた、と言います。本来ツイードというものは、新品で着るようなものでは無く、着倒していって、少しスレやほつれや毛羽立ち等が出て来てからが本番なのかもしれません。

そう考えると、ユーズドのツイードは「(自分の知らない)使用人の人が、自腹でお金を出して新品を購入しておいてくれ、さらにそれを、こなれるまで、味が出るまでメンテしてくれ、頃合いがいい頃に、安価で自分に提供してくれる」ようなもので、ある意味、おいしい買い物とも言えるかもしれません。

それでツイードといえば、言うまでも無くハリスツイードが長い歴史があり有名で、ハリスツイードを証明するタグも年代によって、いくつかに分かれていたりしておりますが、店主も一時期、そのタグのコンプリートを目指し(無理です)、ハマった時期もありました。今は落ち着いていてそのほとんどは倉庫で熟成中であります。落ち着いた理由は、イギリスものが中心なので小さいサイズが少なかったことと、いささか無骨なボックス型のシルエットが多いためでありました。

ですが、そのいささか無骨なシルエットが多い昔のツイードもハンツマン等のセビルロウのテーラーやサンローラン等のフランスのメゾンにかかると、エレガントなシルエットに変わり、今来ても「逆に新しい」とかでは無く、「普通にエレガント」と言う気がします。さらにツイードは3ピースだったりすると色々と楽しめ、上記のような理由と合わせ結構満足度の高い買い物かと思っています。サイズ46−48あたりでいくつかありますので、ご興味お持ちいただけるお客様いらしゃいましたらぜひよろしくお願いいたします。また佐野元春好きのお客様、ツイードのジャケット着こなして、カシミアのマフラーにイタリアンシャツで、コンプリートしてしまってください。

大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、また倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらこちらこちらもお読みいただければありがたいです。