ベンタイルのコート

こんにちは、tango245です。
少し前に、誠に僭越ながら、FORZA STYLEさんで連載をもたせていただいた際、商品をいくつかご紹介させていただいたのですが、その中にベンタイルコットンを使ったコートがありまして、これについては私事ながら、イタリア警察に捕まりかけ、海外熱が一気に冷めた話も書かせていただいておりますが、それはともかくこのベンタイルコットン、本家本元のは優れもので、水ぶっかけてもハスの葉っぱのように「流れて終わり」なのです。それでいて生地へのコーティングではないので、オイルやゴムの臭い、ゴワゴワ感もなく、これさえあれば日本の少々の雨は傘がいらなくなります。なんせ極寒の海に投げ出された英国空軍パイロットの命を守る、ある意味、究極の兵器ですので、、。当時、置きに行って、恐る恐る1着しか買わなかったことを今も後悔しており、チャンスがあれば大量に作ってやろうと考えておりました。

それでマニュエラさん(顔が広い!)に聞いてみると、扱っている商社さんをご紹介いただき、色目がわからないので、とりあえずサンプルのコート用に2着分(さらに衝動買いで自分のスーツ用に2着分)、本元から入れていただきました。コットンとはいえ結構高いかなと考えていましたが、それほどでもなく、逆に「Il prezzo del tessuto della camicia  è costoso, vero? (シャツ生地高くね?)」とマニュエラさんに聞くと、「糸が細い方がコストも手間もかかるのよ」、「ウールも同じで、ツイードとかもそうでしょ」と言われ、「なるへそ」と思いました。そういえば古いビスポークによくある、さらさらした細番手の生地って全然見ないのですが、コスト的にもう合わないのかもしれません。一方シャツは、「マトッツォもフライも高いよなあ」と思っているのですが、いい生地はスーツ地より高い点、ジャケットとほぼ同じ量がいる点とか考えると、ある意味しょうがないのかもしれません。

それでコートですが、ここから開発に入り、来年を目途に、梅雨用のシングルトレンチと裏地を毛皮にしたアホアホ極寒用を作ろうかなと思っています。当店別注品のコンセプトである、「日本のビジネスマンを全力でバックアップ」を踏襲し、雨や風や冬の寒さにも負けないアイテムをお届けいたします。ヘビーデューティーなアイテムなので、これは基本ミシンで考えていますが、ボタンホールは無駄に手縫いにするかもしれません。

企画物つながりでご報告しますと、ピッティは来年あたり出せそうですし、写真集もコンセプトはそれなりに固まってきております。一方で、245品の一角のアンダーソン&シェパードのチェックのジャケットとカンプスの極太コーデュロイのジャケットが、それぞれ信頼できるお客様のもとに嫁いでいき、達成感を感じながらも、自分のサイズでもあったので、一抹の寂しさもよぎるなか、同プロジェクトを遂行なければと思う今日この頃であります。また別れがあれば出会いもあるわけでして、クロード・ルソーのジャケットが2着入荷しております。状態はかなりいいです。イタリアでも英国でもなく、フランスでしかありえない感じの雰囲気のあるジャケットで、今後もこういうのチョイチョイ引っ張ってきて、店内のネジを一本一本外していこうと考えております。

大変恐縮ではありますが、当店、クレジトカードに対応できておらず、もし何かお買い上げいただける場合は現金決済となってしまいます。ご不便おかけいたしますがご容赦いただきますようお願い申し上げます。また不定期営業であり、倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。すでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらこちらも読みいただければありがたいです。*コーヒーのご提供につきましてはコロナ蔓延を鑑み、現状自粛させていただいております。