バーグドルフグッドマン

こんにちは、Tango245です。
少し前に、サンモトヤマについて書かせていただきましたが、今回はバーグドルフグッドマンについて書きます。店主はアメリカに行ったのは、80年代後半から90年代前半まででして、過去20年以上ご無沙汰しております。その後、空前の景気拡大や9.11やリーマンショックがあり、まったくよくわかっていない状況ですが、アメリカといっても行くのはボストンが中心だったので、ニューヨークはさらにわかっていない感じであります。

ある渡米時、フルシチョフやカストロ、アラファトも泊り、アイゼンハワーやマフィアのコステロの自邸であったといわれる、ウォルドルフ・アストリアホテルに宿泊し、夜そのバーでそんなことを考えながら確か40ドルぐらいだった(いい時代です)インシグニアを一本飲んで、次の朝、朝タクシーでプラザホテルに行こうとしたら、運転手に「歩けよ」と言われたのを覚えております。とはいえ場所わからないし地図も持っていないので、イタリア系ぽかった運転手に「ペルファボーレ」とお願いして載せていってもらったのですが、その道中(といってもプラザホテルのすぐ近く)で見つけたのが、バーグドルフグッドマンでした(長い)。

「うぉ~」というのと、「近いやん」というのが第一印象で、「帰りは歩きか」と思っていたので、もちろん帰りに寄りました。なんか、「ここには入れる(誰でも入れます)だけで幸せ」という何とも言えない夢のような雰囲気がありました。子供のころデパートの特別食堂でからしの効いたハムサンドを初めて食べたような、あの感じです。むしろ何も買いたくなかったのですが、やっぱり紙袋が欲しくなり、エンジと紺のソリッドのオリジナルのタイをセール(19.99ドル、いい時代です)で、二本買って帰りました。その後バーグドルフグッドマンは、ニーマンマーカスに買収、そのニーマンマーカスもファンドに買われ、ニーマンマーカスともども利払いでヘロヘロのところにこのコロナ禍でチャプター11、ウォルドルフ・アストリアもファンドを経て今は中国の国営?企業ということで、「思い出すたびに切なさ募り」ます。

そのバーグドルフグッドマンですが、デザイナーにとっては世界一というより別格で、バーニーズやサックスあたりはブルペンみたいなもので、バーグドルフグッドマンにおいてもらうのが目標だったようです。映画の中で、ルブタンやドルチェ&ガッバーナ、アルマーニもその魅力を語っています。スタッフの給与体系も別格で、優秀な販売員は45~50万ドル稼いだそうです。ジョンレノンとオノヨーコは一度に毛皮を70 ,80着、金額にして250万ドル買ったこともあるようです。今後経営がどうなるのかわかりませんが、そんな昔の熱量みたいなものは期待できないと思うと残念です。なにより当店も別注品を置いてもらおうと思っていたので、目標が一つなくなりました。今後は、同店の熱量が詰まっていた頃の逸品を当店でご紹介しながら、その意思は勝手に引き継いでいこうと考えております。

ということで、今秋冬は、バーグドルフ・グッドマン祭りをやります。アルマーニやドルガバ、バルスター、セントアンドリュース等とのダブルネームや、専属テーラーだった、ドメニコ・スパノのビスポークを取りそろえお待ち申し上げます。目玉は毛皮です。

しかしLBOというのは厄介ですね。結局のところ、買われた企業が買収資金を背負い返済していくわけですからほとんど奴隷みたいなもんです。買収資金が60億ドル、それの年間利払いが3.3億ドルに対し、売上が46億ドル、営業利益は1.6億ドルとのことで、コロナがなくてもそもそも破綻しております。買ったファンドは高値で転売できると思ったのか、上場できると思っていたのか、よくわかりませんが、よくわかりません。店主は当店株を100%持っており今のところ大丈夫ですが気を付けます。(いや、いっそ売ろうかな。)

 

大変恐縮ではありますが、当店、クレジトカードに対応できておらず、もし何かお買い上げいただける場合は現金決済となってしまいます。ご不便おかけいたしますがご容赦いただきますようお願い申し上げます。また不定期営業であり、倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。すでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらも読みいただければありがたいです。