ブリオーニの未使用品を20万円以下で

こんにちは、Tango245です。
前回は、最近の商品が玉石混交のなか、限られた予算でいい品を妥協せずに購入するという二律相反する命題への咀嚼(くどくて長い)として、このところ7つのご提案をさせていただいていると書きましたが、今回はその第一弾、「ブリオーニの未使用品を20万円以下で」について少し書かせていただきます。

クラシコイタリア協会の中でも、ブリオーニの立ち位置は、いわゆるクラシコ系のキトン等に対し少し変わっています。加えて価格もスーツで70-80万円台と、キトンに比べ、勝るとも劣らない水準なので、「ブリオーニ買うならキトンのほうが、、、」とクラシコイタリアファンには敬遠されている感があります。当店でもブリオーニのパンツは割とよく出るのですが、スーツやシャツは動く感じがあまりありません。実際店主も昔はブリオーニよりキトンを選んでいました。ですが、最近では、10回あれば8回はキトンよりブリオーニを選ぶと思います。とりわけビジネス、特に外人と会うならブリオーニ着ていきます。理由は、「意外と普通」だからです。

ブリオーニが敬遠される理由は、スタイルがクラシコ的ではなく、やりすぎ感があるイメージとその価格にあると思います。ですが今のブリオーニにやりすぎ感はありません(物によりますが)。海外TVドラマの「SUITS」のハービーのスーツは確かトムフォードだと思いますが、ああいうのは日本では着れる職業も限られ、また実際なかなか着こなせないのではないでしょうか。一方、同ドラマの三枚目役のルイスが着ている、いたく普通のスーツがブリオーニとされていて、しかもそのブリオーニはドラマの中で何度かディスられます。何度もディスられるということは予定調和だと思いますので、ブリオーニの懐の深さというか余裕を感じます。(個人の感想です)

素材や縫製は超一流です。値段が値段なので素材をケチる必要がないです。好きなの使えます。普通のウールが普通じゃないですし、逆に、Super170とかも使ってもアピールしてないです。カシミアなんて他とそれほど違わないように感じるのですが、それは見る人が見れば、クオリティーが高いんだろうと思います。また、ある雑誌によると「すべての部分を手仕事で作り上げる」とあります。店主はその記事には懐疑的ですが、もしそうだとすれば、まるで機械で縫ったような非常に細かい縫い目が機械的に並び、そこには超絶な職人技が施されていることになります。シャツなんかも袖のカットが曲線でアーチ形(真っすぐな物もあります)をしており、そこにも非常に細かいピッチで縫われています。今のFRAYを買うなら断然こっちだと思います。

ただ問題は価格です。上記のようなことを考えても70、80万円台は高いですよね。(消費税で8万円。当店ならその消費税でチフォネリやベルベストの未使用のジャケット買えます。シャツもつくかも、です)半額でも40万円前後。まだ高いです。なのでそのまた半額の20万円以下ならいかがでしょうか。百貨店の有名ブランドの国内工場のよくあるライセンス生産より安いです。

素材や縫製が超一流で、シルエットやデザインにやりすぎ感がないスーツ。こういうのが究極のスーツではないでしょうか。マニカカミーチャやバルカポケットといったディテールは、「まあ、そういうのもいいけど」、という感じで、むしろそういうナポリのスーツに逆にやりすぎ感を感じてしまいます。価格が20万円以下なら大怪我にはならないと思いますのでだまされたと思ってお試しいただきたく存じます。残念ながらサイズは46と48のみで、数着しかありませんが、何なら大人買いしてしまってください。スーツに合わせるブリオーニのシャツも9800円からご用意しておりますので重ねてよろしくお願いいたします。

大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、また倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらこちらこちらもお読みいただければありがたいです。