こんにちは、Tango245です。
このブログも200回を超えてきておりまして、自他ともに認める怠け者の店主にしては、よく続いているわけなのですが、これもひとえにお客様のご支援あってのことでありまして、皆様いつもありがとうございます。読み返しますと、完全にスベっているのもありますし、まあまあ書けているかなと思うのもあります。またシレっと書き直しているのもあれば、そのままスベっておこうと放置しているのもありで、やはり怠け者であります。
コロナ前から怠けていますので、変化もなくわからないのですが、世の中は日常に戻りつつあり、海外サルトのトランクショーなども再開されているようで、コスタンティーノも2年ぶり?に来日で、デビットエバンスのビンテージのネクタイ生地と、シーアイランドコットンのシャツ生地を物々交換しておきました。ちなみに前々回のブログで書きました、アップチャージなしのシーアイランドコットンの別注シャツは残り2枚です。引き続きよろしくお願いいたします。あとそのシャツ生地と交換した、デビットエバンスのビンテージ生地で作る別注ネクタイ、14ピエゲは厳しそうですが、12ピエゲなら多分大丈夫で、最悪7ピエゲはとれますので、ご興味あるお客様いらっしゃいましたら、合わせて宜しくお願いいたします。
そのコスタンティーノ、しばらく見ないうちに、大御所感が出てきていて、聞くとイタリアの著名人からも注文を受けていていまや本国でもかなりの地位のようです。その際、なぜかアンダーソン&シェパードの話になったので、このジャケットどう?、と過去に鳥肌が立つジャケット、という題でブログに書いた、一見何の変哲もない60年代のジャケットを見せたところ、「いやあ、これはいいなぁ」、「イタリア(ナポリ?)でこういうの作れる(作れた?)のはパニコぐらい」といっていて、「何が難しいん?」と聞くと、「前後のバランス」と言っておりました(多分ですが)。
ダブルとかシングルとか、ノッチドとかピークドとか、お台場とか本切羽とか、マニカ・カミーチャとか、バルカとかパッチとか、ファスナーとかボタンフライとか、ダブルの裾幅の長さとか、手縫いの量とか、そういうのももちろん大事で楽しみな部分なんですけど、もっと、もっと大事な部分があって、そこがなかなかできないんで、ディテールの話になるんですよね。別格の別格の別格は別格でした。
例のフランス人によると、スーツはカッティングと生地による部分が大きく、やっぱりヒッチコックは別格で、彼が全盛の頃の品は、外れをほとんど見たことがないと言っています。また昔は顧客のレベルも高く、常に緊張感みたいなものがあった、とも。今はそういう切磋琢磨の状況にはないようですが、逆に言うとそうやって10年20年と続けていったその先に、見たかった景色や欲しかった何かが手に入るかもしれません。当店の別注スーツの旅もまだまだですが、おかげさまでお客様との緊張感はなくなりそうにはありませんので、今後もディテールはディテールで楽しみつつ、カッティングと前後のバランスを念頭に、ひとつなぎの財宝を目指し頑張ってまいります。うちは海賊王になる店だぁ~!
大変恐縮ではありますが、当店、クレジトカードに対応できておらず、もし何かお買い上げいただける場合は現金決済となってしまいます。ご不便おかけいたしますがご容赦いただきますようお願い申し上げます。また不定期営業であり、倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。すでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらとこちらも読みいただければありがたいです。*コーヒーのご提供につきましてはコロナ蔓延を鑑み、現状自粛させていただいております。