コテコテのナポリ仕立て

こんにちは、Tango245です。
少し前に、日本ではあまり有名ではないものの、ナポリやイタリアのみならず欧州ではかなり有名なサルトのフォルモサをご紹介させていただきました。いわゆるナポリナポリしているわけではなく、どちらかというとまったりとしたスーツなのですが、着てみると優しい感じで安心感があり、こういうのをいいスーツというんだろうな、と感じさせてくれます。ぜひ一度お試しいただければと存じます。

それで今回ご紹介させていただきますのは、フォルモサ以上に日本での知名度の低いサルトで、ジャンニ・ボルぺというサルトであります。フォルモサは知名度は低いとはいえ、セレクトショップの扱いはありましたのでそれなりには知られていて、自分も仕立ててはいないものの、名前は存じておりました。ですがこのジャンニ・ボルぺは自分も2年ほど前に知ったサルトで、何かの注文のついでに勧められて、そこまでいうのならと仕入れたのが発端でありました。

届いたのを見てみると、これがコテコテのナポリ仕立てで、このナポリ感はピロッツィに勝るとも劣らない感じであります。ハンド比率もかなり高く、ナポリでは多分最高水準で、日本に入ってきているサルトで、ここまで高いハンド比率を施しているところはないと思われます。

ちょうどその頃、日本のクラシコイタリア業界の重鎮の大先輩にお越しいただけ、その際、店内を見渡していただくやいなや、まだお手に取っていただいてもいないのに「このジャケット凄いねぇ、どこの?」とおっしゃっていただきました。「ジャンニ・ボルぺっていうらしいんですけど、お知り合いですか」、「し、し、し、しらんなぁ、まだまだナポリも奥深いなぁ」とお羽織りいただき、「いやぁ、これいいねえ、久々だよね。こんなの」、「○○○○も△△△△も終わってるからなぁ」、「だいたいxxxxなんて格好いいと全く思わないもんね」、、、、と延々放送禁止用語がさく裂でありました。

「結城君、ここ扱ったらどう?」、「どこもやってないんやろう?」、「いえ、うちは日本の職人さんとガチで世界目指しているんで、遠回りできないんですわ」、「マジ?」、「マジッスよ。いい人いたら何人でも紹介してください」、と今度はこちらが妄想さく裂です。

それでそのコテコテのジャンニ・ボルぺ、今回コートやジャケット、スーツを8着入荷することになりました。もちろん8着とも同じオーダー主の「筋のいい物件」であります。素材もカシミアが中心で、ジャケットはそれに合わせてオーダーした別生地のパンツが付くのもあります。サイズもなんと46相当。20着近くあった中の厳選8着ですので、ご予約、取り置き、お待ち申し上げます。

大変恐縮ではありますが、当店、クレジトカードに対応できておらず、もし何かお買い上げいただける場合は現金決済となってしまいます。ご不便おかけいたしますがご容赦いただきますようお願い申し上げます。また不定期営業であり、倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。すでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらこちらも読みいただければありがたいです。*コーヒーのご提供につきましてはコロナ蔓延を鑑み、現状自粛させていただいております。