逸品続々入荷

こんにちは、tango245です。
お客様から、いくつか委託のお品をお預かりさせていただいております。少し前に先代フォルモサや昔のロンドンハウス、ドミニクフランス等、資料としても貴重と思われるのに加えて、程度が極上という三拍子揃った猛者達をお取り扱いさせていただいたのですが、今回のお客様も「ビキューナとグアナコがいくつかあるので、もういいんだよ」と達観されていて、とりあえずということでいくつかお持ちいただきました。

パニコのコートやクレバリー等、随時ご紹介させていただく予定ですが、1品目はインスタグラムでも先日アップさせていただいております、コスタンティーノの、ビンテージのグレナディンシルクで作った、未使用ジャケットであります。色は明るめのチョコです。数年前、ネイビーとこの色で2着仕立てられたそうで、「ネイビーは着ているんだけど、こっちは着ていないので」ということであります。拝見したところ、着用感がないのも凄いのですが、オーラが違います。いったいいくらしたのか、気絶級だろうと思いますが、こういうのを色違いでお仕立てになられるあたり、日本のビスポーク文化も向こうに勝るとも劣らない感慨深いものを感じます。精神性が違うわけであります。

 

ところでシルクというと、「クリーニングが、、、」ということで一般的には怯みます。店主も実際怯んでました。ですが結構何とかなるものでございます。専門家に聞きますと、「洗濯機とかはよくないけど、丁寧に手洗いすれば大丈夫なんだけど、、」、「プロはなんかあったら保険おりないので、表示以外のやり方は通常受けない」等々、(友達の話として)話されていました。「なるほどなぁ」という感じです。このご時世、そのうちコットンもドライ表示になったりするのでしょう。結局ここでも「プロのアマチュアの出番やん」ということです(個人の感想です)。当店、最近は、シルクどころか毛皮も自宅で水洗いしてますので、数年後はもぐりの洗濯屋さんになっているのかもしれません。

まあその洗濯の話がなかったとしても「できればシルク」だとも思っております。ウールやコットンをニコラス・ケイジかディカプリオとすると、シルクはアル・パチーノかロバート・デ・ニーロ、もうちょっと言うとウールやコットンが金属バットとすると、シルクは木製バット、さらにいうとウールやコットンがカベルネとすると、シルクはピノ、もっというとウールやコットンが4ストとすると、シルクは2スト、、、、、、です。着物なんかも絹や麻の着物は中古でも値段付きます。物によってはプレミアムついています。ですが、ウールの着物はゼニアの生地やバルベラの生地の未使用でも二束三文です。やっぱり物が違うのだと思います。カベルネとピノと申しましたが、ビールとワインぐらい違うのかもしれません。少なくともビヨンドマックスは持ちたくないものです。

というのも我々世代も鈴鹿で言いますと、ちょうどスプーンコーナーを立ち上がったあたりで、あとは130Rとカシオトライアングルを残すのみでしょうか。よく大きな怪我もせずここまでこれたものです。とはいえ安全に運転していると後続が危険ですので、恐いですが老骨に鞭を打って、最後まで気概を見せたいところです。その装束にふさわしいのがこのジャケットかと思います。グレナディンシルクのビスポークのジャケットなんて今まで見たことなかったです。人生は短いですし、ファッションはやせ我慢。コスパやメンテはこの際置いておいて、振り切ってしまってください。価格は当店がベンチマークとしています海外有名ブランドの国内ライセンス生産品前後で承っております。

大変恐縮ではありますが、当店、クレジトカードに対応できておらず、もし何かお買い上げいただける場合は現金決済となってしまいます。ご不便おかけいたしますがご容赦いただきますようお願い申し上げます。また不定期営業であり、倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。すでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらこちらも読みいただければありがたいです。*コーヒーのご提供につきましてはコロナ蔓延を鑑み、現状自粛させていただいております。