盛者必衰の理をあらはす

こんにちは、tango245です。
先日、久々にゴルフに行って来ました。平日です。最近は平日の方が混んでるとか言われていますが、最高気温4度の中、結構混んでいて、昼休憩は90分でありました。最近のゴルフ場も昔と比べ隔世の感があります。各自で受付を横切って、ゴルフクラブをマスター室まで持ち込み(終わればそこで受取)、昼食は学食のようにセルフでして、河川敷のパブリックなコースならそんなもんなんでしょうけど、そこはクラブハウスの造りが立派だったので少し違和感がありました。驚いたのは、プレーフィが諸経費と昼食等、諸々込みで4000円チョイだったことです。それでもコースは、極端に狭いわけでもなく、手入れは行き届き、マットですが練習場もありドライバー可、バンカーやアプローチの練習スペースもあります。ロッカー、トイレ、浴室、タオルも快適でしたので、満足度はかなり高かったです。

50代以上のお客様にとっては「ゴルフ場あるある」ですが、若いお客様向けに昔の話をさせてもらうと、昔は「諸経費」という名目で色々な費用とは別に4000円くらい取られ、さらにキャディバックが重いと「重量オーバー代」、雨が降ると「荒天代」が加算され、キャディーさんには「お土産」を渡す習慣がありました。その「お土産」、洗剤とかの日用必需品で、途中の茶店にはそれらが準備万端、松竹梅と値段別にセット販売され、キャディーさんも午前と午後で入れ替わることも多いので2回、場合によってはお二人ついていただけるのでお二人分お渡ししていました。また初老の紳士がさらっと渡すのは画になりますが、我々ごとき若いの(当時)が自分の母親の年代のキャディーさんにそういうのを渡すのには、なんか逆に失礼なような気もしておりました。お昼の休憩3時間とかいうところもありました。そんな事を諸々考えると、ゴルフも「諸行無常の響きあり」であります。

とある有名ゴルフ場なんかは、かつては一泊しないとプレーできず、昼食の一番安いのがカレーで確か8000円。さらにキャディーさんにはこちらが昼何を食べたが伝わっているという都市伝説があり、「カレーよ、カ、レ、ェ」と身内で話されていると思うと辛いので、こちらも頑張って違うの頼んでおりました。交通費と宿泊代と食事代、プレー費等、なんだかんだで総額一人10万円オーバー。分不相応な身で行くのもなんなんですが、そこは散財世代、歯を食いしばって行きました。前述の「込み込み4000円チョイ」ならガス代、高速代入れても7000円。10万円超なら15回ぐらい行けますね。このブログ、「昔は良かった」的な話が多いですが、ゴルフの環境は今の方がいいような気がします。夕方には戻って来れますし、飲みに行くより安い。健全です。(ちなみにグリーン上でピンを抜かないのはいつからですか。ボール拾いにくいです。)

また諸先輩方々には色々と鍛えてもらったのは良かったと思っています。クラブハウスでの服装から、乗っていく車、どこに立つか、ピンは誰が抜くのか、どう持つのか、、、。まあ当時は「うるさいな、」と思っていました。ジャケット着用はともかく、紺の560SELで「お前なあ 」と言われましたから。自分は今でも、カジュアルなゴルフ場ならだいたいのことは気にならなく、むしろ細かいことを言う方が不自然に感じるのですが、名門コースでは、少なくとも知っていないとまずいとは思いますので、一時期鍛えられておいて感謝です。

 

一方、今も昔も同じ流れなのが、プレーしている時の服装で、結構皆さん派手で、ピッティのスナップのような組もいらっしゃいました。ファッションリーダー!ですね。プロゴルファーはスポンサーのロゴてんこ盛りが営業戦略上否めない部分はあるのかもしれませんが、我々アマチュアが、わざわざ自分で高いお金払って、大きく派手なブランドのロゴつけて、宣伝に一役買っているのは、少し「なんだかなぁ」と。少なくとも自分は街で着れない服をゴルフ場では着ません。そんなの着たら一日ストレスで、勝てる気どころか負ける気しか湧いて来ませんので。

ということで本題は当店お薦めゴルフ向け洋品ベスト5です。どれも、one and only なのでよろしくお願いいたします。 (その他、粗品もご用意しております。)第5位はプリングルのコットンアーガイル(サイズM)セーターです。春先の好天時、その言い訳の効かないコンディションの中、横の対決でキャリーオーバーが4ホールぐらい貯まったティーショット、最終ホールで右側にズラッと並んだパブからの視線を感じるバンカー越えの第2打、力が入って左奥につけてしまった下りのスライスライン時には特に頼りになります。幾多の迷勝負の跡、取れなかった汚れがほんの若干あるので激安価格です。

第4位はジョンストン&マーフィーのデッドストックのリーガル製ゴルフシューズ(サイズ大きめ7)です。リーガル製とはいえ同社は当時ポールセンスコーンの別注品も手がけており、海外でも認められた脂ののった頃のジャパンビンテージです。スパイクが鋲で、ジョンストン&マーフィーの刻印が押されています。ゴルフ場ではスニーカー全盛ですが時々はクラシックスタイルでスコアも気にせずまったりと過ごしてみるのはいかがでしょうか。短パンとの相性も抜群です。(鋲は交換してください)

第3位は無名のイタリア製、革のキャディーバックです。細かすぎてわからない場合の方が多いのですが、オープンコンペ等で、まともな人にプレー前にプレッシャーをかけるのは、洋服とキャディーバッグになります。それで洋服をユニクロで揃え、「(本当は)こういうの着たくないんだけど」と思っている、派手なウエアの人に「そんなん着てどうなん」と無言の圧力をかけた後はキャディーバッグです。だいたいはやたら派手だったり、大きかったりで、「おっ」と思うようながない中、このオールレザーのキャディーバッグが追い討ちをかけてくれます。その人はやられたと思い、どこに売ってるのだろう(tango245です)と一日中そのことが頭から離れなくなり、「勝負あった」となります。(普通の人には全く効かないのはいうまでもありません) それでこのキャディバッグ、購入は30年ぐらい前になりますが、当時新品感が嫌だったので、白洲次郎氏のように5年くらいベランダに放置しておりました。だいぶいい味になって来ているかと思いますので、ここから息子さん、お孫さんへと引き継いでいってくださいませ。実際の使用は過去数回程度です。

第2位はオーディマピゲのキャディバッグ付きアイアンセットです。ゴルフ場の時計はなぜかロイヤルオークタイプのピゲになっていることが多いので、このセットはゴルフ場に映えます。アイアンはまだセロファンに包まれた状態で、レディスですが本格仕様ですので、奥様に「使ってみたら」とお渡しするもよし、また身長が高くなく、ゆるいゴルフなら我々でも十分使えるスペックです。フロントで時間見るのもピゲ、プレー中、今何時?と確認するのもピゲ、そしてショットもピゲです。負ける気がしないのは自分だけでしょうか。

第1位はパリロブのビスポークのゴルフシューズ(サイズ9ハーフか10)です。なんとデッドストックです。今時、革靴でゴルフする人は少ないかと思いますが、革靴の中でもジョンロブで、しかもビスポーク、「千空ちゃん、これゴイスーじゃない?」。ゴルフ場までの往復ならともかく、これでプレーしている人は、日本には多分いないんじゃないでしょうか。このサイズ感のお客様ならおそらく身長は180cm超、別格感がさらに増し、クラブハウス内では噂で、スクラッチ戦はともかく、ハンディ戦なら向かう所、敵なしでしょう。時々はご愛嬌でOB打って、「無かったよ」と押し出し感満載で打ち直しに戻ってやってください。定価ならちょっとした車や会員権の値段ですが、当店では(今のところ)靴の値段です。

 

大変恐縮ではありますが、当店、クレジトカードに対応できておらず、もし何かお買い上げいただける場合は現金決済となってしまいます。ご不便おかけいたしますがご容赦いただきますようお願い申し上げます。また不定期営業であり、倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。すでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらこちらも読みいただければありがたいです。*コーヒーのご提供につきましてはコロナ蔓延を鑑み、現状自粛させていただいております。