こんにちは、Tango245です。
本日は当店別注靴のサンプルの続編です。
店主は、パリロブのお洒落な感じや、ロンドンロブの少し無骨な感じ、マリーニの少しマッタリとした感じやガットの優しい感じ、べーメルの、、、バリーニの、、、、と節操がなく、どれも好きなので、別注靴に関しましても、まずは完コピという方向性で走りながら、それぞれの雰囲気を徐々に微妙に醸し出していければ、と思っています。ですがあまり詰め込むとホテル川久のようになってしまうので、今回はクレバリー氏に敬意を評して同氏の現役バリバリの頃の靴の完コピを目指しました。(ちなみにホテル川久は大好きです。そういう芸風です。昔は高かったです。)素材も奮発しカールフロイデンブルグを持ち込み、ビンテージの道具を使い作ってもらいました。
それで完成品を見たときは、「なかなかやるやん」と思いましたが、写真を撮って見てみると、少しポッチャーリにも見えます。それで実物をもう一度よく見て見ますと確かにポッチャーリのような気もします。ただこの丸さは個人的に嫌いではなく、パリロブやマリーニ、ガットの感じが合わさっているようで、結果オーライかもしれませんが完コピの先のフェーズに1ステップ進めたと考えております。一方で完コピとの差も認識できておりますので、より完成度の高い完コピも可能になるかとも考えております。
とはいえ実物の感じは、写真よりシャープに見えます。ワイズでいうと見た目はC#かD♭という感じです。店主は仮靴の段階で少し驚き、「さすがにこの細さだと自分では履けないかなあ」と思いました。もともと別注靴を展開するにあたり、甲高幅広問題を何とかできないかとも考えており(次回ブログにて書きます)、それもあってのサンプルとして、この個体を選んでもいるのですが、今回は元ネタにどれだけ近づけるかが命題で、単純にこのサイズ9相当のビスポークシューズをレスペクトしてサイズ6‐3/4で、とお願いしたので、店主が履けなくても(今回は)よかったわけですが、履けました。甲高幅広の店主ですがこのシェイプが履ければ個人的にはもう最高です。
ちなみに下の写真が、店主が2001年にクレバリーでビスポークした靴の写真ですこちらは逆に写真のほうが細く見える感じで、実物はまさに自分の足型に合った、思いっきり甲高幅広のシェイプをしています。ロゴを隠してブラインドで実物を比べどちらがいいかと聞かれたら、多くの人が上の写真の方を選んでくれると思います(多分です)。
ということで、日本の職人のレベルは、ある意味すでに2001年の英国のレベルを通過点に、コークストリート時代のクレバリーにもいい線まで来ているんじゃないか、とも思います(個人の感想です)。もちろん「レスペクトして作ってくれ」という、「後出しジャンケン」ではあるかもしれませんが、2001年型のクレバリーは本家本元の直系ですので、、、。年度内はお試し価格(くどい)ですので、ぜひ当店の別注靴をご検討ください。
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