ボッテガの未使用品を10万円強で

こんにちは、Tango245です。
ブリオーニ、チフォネリに続き、今回は第3弾、「ボッテガの未使用品を10万円強で」であります。イントレチャートで有名なボッテガですが、意外に歴史は古く創業は1966年。そのイントレチャートですが、聞くところによると本来の意味でのイントレチャート製法はカバのみらしく、その他の鞄や財布は「なんちゃってイントレチャート」のようです。加えてそのカバも最近のは艶気がなくて、なんかピクニックバッグみたいなので、残念であります。昔のカバはもっと「クタッ」としていて、艶気がありました。

そんなボッテガですが、意外にもアパレルに逸品が多いと、店主は個人的に思っております。もちろん奇抜なデザイン物も多いのですが、中にはネイビーやグレーのスーツ等、ベーシックな物も少なからず出ております。そういうのはかなりベーシックで、丸の内、大手町でも全然問題ない水準です。(実際店主もよく着用しています。)それでいてエスプリは効いていて、楽に羽織れる、不思議な逸品と思っております。

この感覚がどこから来るのかわからないのですが、思うに縫製や仕様の簡略さではないかと思っております。物によっては、ジャケットの内ポケットが無いどころか胸ポケットもありません。裏地は袖部のみ、また袖部のボタンがなかったりしてます。(あるのもあります) 縫製も雑ではないのですが簡略化されていて、日頃見てしまいがちな、ハンドの量やピッチの細かさ、切羽とかボタンホールの処理とか、そういうところは気にされていないようです。(ですがなぜかパンツはボタンフライの品が多く、そこはそうなんだと。)

モード系なので定価は高いです。通常ジャケットで30万円前後、パンツも10万円前後します。中には、インスタグラムでもご紹介しておりますが、カシミアのパンツ、定価30万円というのもあります。カシミア100%とはいえ、ウールの吊るしのパンツの値段が30万円。これまでの人生で見た最高値です。ハイパーインフレか1ドル300円が来ない限り、死ぬまでに見ない金額だと思ってます。眩暈と感動を覚え、どこをどうしたらそんな値段になるのか、店員さんに聞きましたところ、「うちのカシミアは、、、」と、今どきの店員さんには珍しく、マニアックに詳しくお教えいただきました。折角説明してもらったにもかかわらず、うわの空で、すみません、よく憶えておりません。

しかしながらよく考えてみると、こういう感覚こそ、洋服の楽しみではないかと思うわけです。特にモード系の洋服を買う楽しみとはこういうことなのではないかと。カシミアのジャケットやコートは普通にありますが、カシミア100%のパンツってまず作らないですよね。しかも(憶えてないですが)相当手間暇のかかった工程で作ったカシミア使って定価30万円で。もっというと裾幅なんと25cm。個人的には完全にネジ外れているとしか言いようがありません。ボッテガベネタ、日和ってないです。男前です。

ということで、そんな男前ブランドが出す、丸の内でも着れるベーシックなスーツ(サイズ44,46)、上下で40万円は厳しいかもしれないので、未使用品10万円強でいかがでしょうか。その辺のスーツの値段です。ちなみに上述の定価30万円のパンツですが、当店2色在庫しており、そのうちの1本、黒の方は同じ品番でジャケットもご用意しております。物欲が減退し最近お困りのお客様、覚醒必至です。さすがにこの辺りは表題の値段では出せませんが、ぜひよろしくお願いいたします。サイズ44です。

大変恐縮ではありますが、当店は不定期営業で、また倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。またすでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらこちらこちらもお読みいただければありがたいです。