こんにちは、Tango245です。
店主はかねがね、「プロは(プロの)アマチュアに勝てない」と思っております。もちろん野球やゴルファー等のアスリート、ミュージシャンや芸術家の世界ではプロの人の方が凄いです。ここでいうプロとは、そういった人ではなく、それに生計をそれによって生計を立てている人全般のことを指しております。生計を立てているわけですから、利益を上げるのが大前提であります。例えばレストランなら、家賃や給料を払い、仕入れを行い、それを調理し、お客様に食べていただいて、そこで得た利益から家族を養っていくわけであります。昨今はコンプライアンスがうるさすぎるので、過度に安心安全が求められます。当たったらアウトなので牡蠣は養殖、アニサキスがいたらまずいのでお刺身も冷凍になりがちです。人手不足に働き方改革、厚生年金の加入も頭がいたいです。料理作る前に疲れてしまいます。
一方、料理が趣味のいわゆるプロのアマチュアの人はどうでしょうか? 利益を上げるどころか大赤字たれ流し、そもそも利益とか原価とかそんなこと考えていません。食材を自ら取りに行ったり、道具も特注したり、いきなり別格の人に弟子入りしてしまったり、、、。アマチュアですのでとにかく攻めまくれます。別に牡蠣にあたってもアニサキスがいても、自分が苦しむだけで、逆に美味しい「笑いのネタ」にできます。
洋品の世界でも同様で、洋品は夢を売るわけですのでその台所は見たくないものです。ですが最近はその台所が透けて見えてしまいます。規模や資本効率を追求したために、売筋や販売価格から入り、素材や人件費が上がっている中でコストダウン、そういうのが製品になんとなく表れていて疲れます。あるサルトではその昔、生地を重ねて切った職人が解雇されたそうで、当時そのサルトで解雇された職人はそれまではその一人だったらしいですが、今なら重ねて切らないと全員クビかもしれませんし、すでに機械で自動裁断かもしれません。
昔は時々、いい意味で「アホちゃう?」っていうのがありました。ビンテージでも復刻でもなんでもないコットンのアロハの定価が28万円とか、パープルレーベルの定価16万のカシミアのシャツ、ボッテガの定価30万円のカシミアのパンツとか、なんでそんなに高い?」とびっくりしましたが、聞くと「この値段でも安い」と延々熱く語ってくれました。今はそんな価格は普通らしく、熱い話も聞くことはできません。
ということで本題ですが、当店はプロのアマチュアを目指します。プロの人が抱える、しがらみ等とは無縁の世界で、当店の強みを活かしながら、少量ずつですが「アホちゃう?」という商品をお届けする予定です。
大変恐縮ではありますが、当店、クレジトカードに対応できておらず、もし何かお買い上げいただける場合は現金決済となってしまいます。ご不便おかけいたしますがご容赦いただきますようお願い申し上げます。また不定期営業であり、倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。すでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらとこちら、こちらもお読みいただければありがたいです。