こんにちは、Tango245です。
欧州ではエネルギー価格の上昇で電気代等の物価高は深刻そうですが、生活自体はコロナ前に戻りつつあるみたいで、日本でのトランクショーも戻ってきているようです。この為替ではなかなか手を出しにくいかもしれませんが、そういっていつまでもできないのも、ビスポークアルアルなので、各種協力金やら年末調整やらボーナスやら総動員させて、やけくそで清水ダイブしてしまってください。骨は拾います。
ビスポークしていると、スーツ文化の違いみたいなものも感じたりします。一番感じたのは袖丈で、イタリアでオーダーした際はずいぶん短いと感じましたが、イギリスでオーダーした際も同じような長さだったので、これが標準かと思いました。
とはいえ、店主はアルマーニやベルサーチの洗礼も受けていますので、どうも大き目に着てしまいます。協奏曲という、宮沢りえと田村正和と木村拓哉が主演の建築家のドラマがありましたが、ああいう感じです。余談ですが、この頃はその辺の安アパートの横に高級外車とかを平気で路駐してましたが、そういうシーンを見ると懐かしさを感じる反面、さすがに今となっては違和感を感じてしまう自分にも気が付いて面白いです。ちなみに店主は建築学科出身で、一時期XJSのコンバーチブル(ドラマの中で、成功したキムタクが乗っている設定)に乗っておりましたので、なんか自分は木村拓哉の元ネタなんじゃないかと勝手に妄想しておりました(違います)。また余談ですが、この頃のドラマはお金かかっています。同じく田村さん主演のニューヨーク恋物語、ニューヨークの雰囲気に慣れるために一同1か月前乗りして、毎日小遣いもらって1か月遊んでいたらしいです。お金かけたからと言っていいものができるとは限りませんが、やっぱりお金かけないといいものは、なかなかできないのではないでしょうか。ちなみに田村正和さんがニューヨークのビルの屋上で岸本加世子さんの頭を洗うシーン、格好良すぎです。今更ですがご冥福をお祈りいたします。
それで本題の袖ですが、あまり短いのは何なんで、もう少し長くしてくれというのが一苦労なわけです。長いはロングだからルンゴということで、「ルンゴ、ルンゴ」というと「お前わかってるな」とウインクされ、「そりゃそうやろう」と思って安心すると、もっと短くされるわけです。「え、えぇ~、そっち?」、ただでさえ短いのにさらに短くされ、こんなん外人(こっちが外人ですが)が着たら半そでやで、という感じです。「違う違う、そうじゃ、そうじゃない」と言っても怪訝な顔をされてしまいます。向こうでは、袖は短くするのが攻めた感じが出て洒落者の証なんだそうです。
とはいえこのままじゃつらいので、何とかしないといけないのですが、よく考えると「ルンゴ!ルンゴ!」って「長い!、長い!」と言ってるわけなので、それは短くするわな、と。英語だったら多分「メイアイスキユアリルビロンガ」とか「クッジュゥ、、、」とか適当かまして言っていたよな、というわけでロンガーと比較級を用いる必要があったわけです。イタリア語で「長く」は「ピウ ルンゴ」だそうなので、皆様もお気を付けください(ちがったらすみません、グーグル検索です)。ということで、当店でご試着のお客様、袖が少し短いのは向こうでは標準で、また短い方が洒落者であるということをお含みおきいただき、店主が「向こうではそれぐらいですよ」と言うのは決して営業トークではないということもご理解ください。写真はシャツが長いということだそうです。
大変恐縮ではありますが、当店、クレジトカードに対応できておらず、もし何かお買い上げいただける場合は現金決済となってしまいます。ご不便おかけいたしますがご容赦いただきますようお願い申し上げます。また不定期営業であり、倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。すでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらとこちらも読みいただければありがたいです。*コーヒーのご提供につきましてはコロナ蔓延を鑑み、現状自粛させていただいております。