ロンドンロブとクレバリー

こんにちは、Tango245です。
店主がクレバリーとセントジェームズのロブでビスポークをお願いしたのは2001年で、それまではイタリア靴に比べて値段が高く、怯んでいたのですが、「自分の木型が永久に保存される」という雑誌のコメントに一念発起し、「清水ダイブ」で同じ日にお願いしました。ちなみに2013年(多分)に、ヘンリープールとアンダーソン&シェパードも、それまでイタリアのス・ミズーラに比べてかなり高かったので怯んでいたのですが、ポンドが安くなったことや、イタリアの服がユーロ導入後すごい勢いで上がったこと、またロンドンに来ることもあんまりなくなるかなとか諸々思い、同日にダイブしております。なんかバコバコ買っている感があるかもしれませんが、自分でコツコツ稼いだお金なので、いつも小さく悩んでいます。その一方、反動で衝動買いで失敗し、だったら「あっちにしとけばよかったやん」と落ち込んだりもしますので、精進が足りないとは思いますが、これも「(誰にも止められない)若さ!」ってやつなので、開き直って、死ぬまで、いえ死んでもこんな感じでいいやと思っております。

そんな英国の大御所4店ですが、結局リピしたのはヘンリープールのみでして、A&Sは半泣きになりましたし、靴の2足に至ってはやり直してもらっているのですが結構哀しい感じで、まあ自分の体型や足型のせいなんでしょうけども、それでもガットやパニコは感動してリピしているので、モヤモヤ感は持っています(個人の感想です)。オーダーしたスーツや靴がどういうふうに製品になっていくのかという流れがわかってしまうと、「なんだかな」感は否めませんし、また職人の高齢化、素材の枯渇の問題等も考えると、現地でのビスポークは、価格の問題も含め、今後ともなかなか痺れる世界だと思います。

ですが、当店にもありましたが、店主がビスポークした年と同じ年(個人の感想ですがすでに終わっている年になります)に仕立てられたアンダーソン&シェパードのジャケットなんかにも、これまでのマイナスイメージを一瞬に覆すほどよくできているのがあり、そういうのに出会うと「やっぱりアンダーソン&シェパードかなぁ」としみじみ感じます。こういうのを仕立ててもらうにはお得意さんにならないと無理なんでしょうけど、でもこういうの仕立ててもらえるのなら、こちらも値段はなんとか頑張るので、ぜひともなんとかお願いできないかと思ったりします。

お得意さんになるのはそれなりの歴史が必要でしょうし、英国のことですから一代では無理かもしれませんので、ご子息やお孫さんのための前裁きなら別ですが、ご自身となると現実的には厳しいかもしれません。であればすでに仕立てられた品で探すしかなく、もちろん未使用品がいいのですが、その分、値が張りますし、頑張って買っても、もったいなくて着る機会を逸してしまうことも「あるある」です。ガンガン着倒すことを考えると、(プロの人に使ってもらった道具は、非常に使いやすいように)そのお得意様に慣らし運転をしてもらったぐらいの品も好都合かもしれません。ということで当店では、単なるビスポーク品ではなく、そんなお得意さんがオーダーしたビスポーク品を揃えることにしております。

本日ご紹介させていただくのも、そんな人がオーダーしたと思われる二品で、一つは8ハーフ相当のロンドンロブ、黒のメダリオン付き内羽根ストレートチップ、もう一品は9相当のクレバリー、同じく黒のメダリオン付き内羽根で、どちらも慣らし運転手前のお品になります。ロンドンロブの方は、パリロブ寄りのロンドンロブで、ロンドンロブ特有のトゥが少しポッテリとした感じがありません。またオリジナルのシューツリーがついています。通常ロンドンロブのシューツリーは別売りで、少なくとも当時は雲上既成靴が買える値段ぐらいしましたので、多くの人はご遠慮されることが多いのですが、このペアには普通についており、そんなことからも品の良さが感じられます。使用頻度は半日といったところかと思います。

クレバリーの方は、室内試し履き程度のほぼ未使用の超ミントコンディションで、同じくオリジナルのシューツリーがついています。2011年製ですが店主がオーダーした2001年物よりも雰囲気が数段上なので、これもお得意さんがオーダーしランクの高い職人の手によるものだと思います。店主がオーダーしたクレバリーと、そのあたり、ぜひ見比べてみていただければと存じます。

大変恐縮ではありますが、当店、クレジトカードに対応できておらず、もし何かお買い上げいただける場合は現金決済となってしまいます。ご不便おかけいたしますがご容赦いただきますようお願い申し上げます。また不定期営業であり、倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。すでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらこちらも読みいただければありがたいです。*コーヒーのご提供につきましてはコロナ蔓延を鑑み、現状自粛させていただいております。