ロンドンのワサビ

こんにちは、Tango245です。
なんかイタリアもフランスも日常が戻ってきているようで、英国は一日の感染者数が5万人とか6万人の中で、人々には勢いが感じられ、19日には規制も撤廃され、さすが大英帝国、個人的に羨ましいと思う店主です。ということでそのロンドン、以下全て友人の話です。

彼が初めてロンドンに行ったのは92年で、その時はいろいろあって結局半年ぐらいいることになるのですが、当時は日本もまだ前向きないい時代でしたし、民間人ですので、いろいろと経験させてもらったようです。例えば木曜か水曜の夜に食事していて、なぜか中東の話になったものの、よくわかっていないので、「00らしい」、「いやいや00らしい」と、笑えない都市伝説の打ち合いになり、「いやあ、痺れますねぇ」で終わった次の日、会社に電話があり「結城さん、週末行きませんか」、「?」、「ドバイへ、まずは入門編で」ということで、金曜の夕方から月曜の朝まで行ってきたようです。飛行機はBAの一番前の一角(消えるテープは無し)で。当時ドバイはまだ、ミッション・インポッシブルのゴースト・プロトコルに出てくるような感じではなく、潜水艦で行くレストラン(帰りはエレベーター!)もなく、田舎のリゾートという感じで、わざわざ砂漠まで行ってなぜかラクダに乗って旅みたいなことをして、ドバイオープンのゴルフ場でゴルフして、ロッカールームでAOKIさんのネームを見つけ感動し、あと金のアクセサリーの量り売りに行って、と日本人お得意のてんこ盛りの弾丸ツアーを楽しんできたようです。総額でいくらかかかったかは聞けず、もちろんその友人が中東のことを理解できたわけではないのも言うまでもありません。

それで、もともとのその話の舞台になったのが、シティから少し離れた、ベタな名前の、とある有名日本食レストランのようですが、食材は日本から空輸しているらしく、まあ日本のフレンチもフランスから食材を空輸していると思うので普通なのかもしれませんが、問題はワサビで、これが当時英国は輸入禁止だったと。そこで無敵のナショナルフラッグのスチュワーデスが活躍されていたようです(ありがとさんです)。また当時は、ロンドンには銀行とかの金融関係はもちろんですが、メーカーの日立さんとかからも結構いらっしゃっていたようで、それに飲食関係者や美容師、語学留学の人もたくさんいて、5年とかいると手厚い年金がもらえる、カジノで作った借金が円高で半分になる、ロブのシティがセールで2万円台、エドワードグリーンが1万2000円で買える、いい時代だったらしく、皆さんいい顔されていたとのことです。

 

以上はすべて友人の話で聞いた話です。それにしても今は住み難い世の中ですね。(古いですが)7万円の食事で辞任しないといけないなら、DRCがなんであの値段なのかわかりません。そういえばフランスとかでもそういう風潮で、雲上ビスポークメゾンはその手のオーダー?が激減しているようです。当店は良くも悪くもガラパゴス、昔ながらの営業体制ですので会議費・交際費は使います。お買い上げ金額に応じてではありますが、ムートンやラトゥールクラスなら(持ち込みで)軽く空けますので、終活中のお客様、緊急事態宣言が開けましたら、当店で後世に残す品をご子息にお揃えになる傍ら、ご自身は冥途に行かれる前の体内消毒をグランヴァンで施しておいてください。お若い人もこの際、出世払いでOKっス‼。来月のシャツの受注会もよろしくお願いいたします。

大変恐縮ではありますが、当店、クレジトカードに対応できておらず、もし何かお買い上げいただける場合は現金決済となってしまいます。ご不便おかけいたしますがご容赦いただきますようお願い申し上げます。また不定期営業であり、倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。すでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらこちらも読みいただければありがたいです。*コーヒーのご提供につきましてはコロナ蔓延を鑑み、現状自粛させていただいております。