こんにちは、欧州の逸品を通して皆さまにハピネスを届けるビスポークの古着店、tango245です。
このところブログを再開するにあたり、事実関係を確認しようとAIに聞いたりしているのですが、どこかで見たことのある文章に出会います。なんのことはない、当店の数年前のブログから引用されているわけです。当時はSEO対策(懐かしい)等しなくても特定ワードについては上位を独占していましたので特段驚くことではないのですが、気になるのは、時折、全く見に覚えのない、どちらかというと店主が賛同しかねる文章が引用元を当店として書き連ねられているのです。またその文章が上っ面でフワッとしていて個人的にはざわつくわけです。まあ天下のOpenAIやAnthropicが当店を蒸留してくる(いやそれ蒸留とは言わんし)とは当店も出世したことの証し、有名税(有名ちゃうし)と思えばいいのかもしれませんし、そもそも店主の文章も上っ面なのでAI的には同じなのかもしれません。ですが店主の上っ面は筋金を入れているのでone&only、僭越ながら他様の上っ面とは上っ面のレベルが違います。当店のお客様には違いをお分かりいただいているはずと安心はしております。ですがしれっと他者を巻き込んでくる彼ら、悪気はないんでしょうけど、まったくもって迷惑な話です(だったら使うなよ!ですね)。みなさまもお気をつけくださいませ。
といささか熱くなってしまいました。いつもすみません。AIにぶち切れても時間の無駄、自分の周波数を下げるだけなので前に進みます。本題、「なぜそうなるのか」、「じゃあどうすればいいか」です。「なぜそうなのか」が分かれば「どうすればいいか」も自ずと見えてくるはずであります。
ちなみに前回の痺れる話のほとんどは、一つを除いてイタリアの工房の話です。またイタリアの工房といってもミラノやジェノバの工房はちゃんとしてます。で、フィレンツェ、ローマあたりでややこしくなり、ナポリでピークを迎える感じなので、ビスポークあるあるの元凶はナポリということになります。
そもそも日本人はクラシコイタリアの影響があるのか、ナポリ人に比較的いいイメージを持っていますが、欧州ではナポリ人の評価は日本人のそれと大きく違うようです。当店の欧州の細い仕入れ先に聞いても、ナポリに対していいイメージを持っているところは少ない感じです。
ではナポリがなぜそうなのか?結局は人生観の違いと店主は考えます。ナポリの人は我々や欧州の他の都市の人より割引率が高いのでしょう。要するに「明日の大きな幸せより、今日の小さな幸せ、もっというと今のこの一瞬のほんの少しの幸せ」を選んだ方が人生の効用がより上がると考えていると。約束の時間を守るより今のんびり飲んでいるこの一杯のコーヒーの方が人生にとっては重要であると。
こう考えるとロンドンやパリの仕立て屋が型紙をおこすのに対しナポリのサルトが起こさないのも納得がいきます。「そんなん作っても、次の注文来るかどうかわからないし、注文来ても体型変わっていたら使えないやん」、「来たら来た時考えることにして、今日は終わりにして家に帰ろうぜ」と。DNAがドイツ(やミラノ)とは違うのかもしれません。
この辺りの考え方は、火山の噴火や政治経済の変遷等を起因とした歴史観によって独自に形成されていったのでしょう。政治には期待出来ないし、、、、北は儲けてるけど俺らは仕事はないし、、、とはいえ文句言っても何かが変わるわけではないし、、、まあとりあえず天気はいいし、トマトと魚と酒とカフェがあってシニョリーナがいてくれて歌歌ってればそれでええやん、と。
そんな陽気な人達に、袖丈が1インチ長いとか短いとか、シングルがダブルで上がってきたとか、頼んだ生地が違うとか言ってもですね、向こうは四捨五入しているので全部同じ数字に見えていて、話が通じてないんだと思うわけです。(1.4+1.4=2.8なので小数点以下を四捨五入すると答えは3になりますが、始めから四捨五入すると1+1=2になってしまい、認識が5割もズレてしまいます)。なので説明になってない説明が返ってくると。
ということで「なぜそうなのか」がわかりました(ほんま?)。現在価値を比較する際の割引率の違い、わかりやすくいうと今日の100万円と5年後の1000万円ならどちらをもらうかで、ナポリの人の多くは前者なんじゃないかということです(店主は迷います)。あとはそれに対処すればいいわけです。次回は「どう折り合いをつけるか」について書きます。よろしくお願いいたします。
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