Tango220~221、エルメスのトランク、デスクセット

双方98年にパリのアンティークショップで購入しました。デスクセット(Tango220)は車を除くと、最も高価な買い物だったかもしれません。デスクパッド、書類入れ、メモパッド、レターナイフ入れ(とナイフ)等の5点セットになります。

圧倒的な存在感と重量感があり、また今は使用されないボックスカーフが前面で使用されています。製造は少なくとも30年前、恐らくは50年ぐらい前、もしかしたらそれ以前と思われ、全体的に程よい使用感が雰囲気を醸し出しているのですが、大きくて重いデスクパッドを開けると、内面に使用された痕跡が見受けられず、時空を超えた何かに声が出ません。

一方のTango221は使い込まれた感はありますが、帆布のカバーに守られ、まだまだ現役バリバリで活躍できる一品です。現行のトランクに比べると存在感は圧倒的で、ぼろぼろまで使い込まれた帆布のカバーがこのトランクの歴史を物語っているようです。

両品とも、素材もそうですが、縫製や作り等、一切の手抜きがなく、効率性やコストダウンの入る余地がない時代の逸品、100年、200年と代々引き継いでいってください。