Tango207~208、ビキューナのコート地

無難にステンカラーとチェスターで始まるコートを巡る旅も、中盤以降は着丈たっぷりのトレンチコートやポロコートへ、色はグレーや黒からネイビーやキャメル等の派手系に、素材もベンタイルやカシミアへと、コートの数は増える一方であります。また本当に必要な時期は年間でもほんの少しで、投資金額や場所代等まで含めると、コストパフォーマンスはかなり良くないので、できれば厳選して保有したいものです。

何をどう残すかは、思い入れによって変わってきますが、フルスペックのポロコートは外せないとして、素材はカシミアということになりますでしょうか。ですが最近はカシミア生地も結構な値段がついていますし、さらにビスポークとなるとスーツより高い金額を提示され、どこかモヤモヤしてしまいます。

であればいっそのこと、ビキューナ素材で作ってしまうのはいかがでしょうか。当店ですと頑張れば無敵の1着が手に入ります。これさえあれば、あとはツイードのチェスター、ベンタイルのトレンチ、上品なステンカラー、あとは無双のシルクあたりでコートを巡る旅もテルミナ駅に到着できるのではないでしょうか。