Tango071~073、バリーニ

96年、出張の合間をぬってイタリア縦断ツアーを刊行。観光もそこそこにバリーニ、シニスカルキ、タイユアタイ、ガット、マリーニ、マリネラ等の大御所に一通り、顔を出してきた時に購入した品です。ミラノで靴と言えば1870年創業のバリーニ。イタリア王国を成立させた、欧州屈指の名家、サヴォイア家ご用達の靴工房で、イタリアのスーツの巨匠で気難しいことで有名だった、グイド・ボージ氏も認める工房です。

ビスポーク流れをいくつか見せてもらい、そのなかでいい感じの2足、自分のサイズよりは大きかったのですが、そんなことはどうでもいいので購入したうちの1足(サイズ8相当)が073です。アッパーの革が凄すぎで、中敷きを入れて何回か履いていますが、いまだ新品のような感じで、もうこういうクオリティーは現行品ではビスポークでもなかなか出てこないような気がします。

Tango071もミントコンディションですが、素材はコードバンとなっています。ここ数年価格の高騰が激しいコードバンですが、さすがバリーニと言うべきか、オールデン等の量産品とはかなり質感が違うようです。

*そのバリーニも2004年にマリネッラに買収され、当店にもマリネッラとのダブルネームの規制靴があり、ブランドの押し出し感は満載で、規制靴なりの美しさはありますが、比べてしまうと少しかわいそうですが、値段も違うのでそこは、、、という感じでしょうか。