Tango054~070、ガット

伝説と都市伝説が混在するガット、054,055は96年に店主がオーダーしたうちの2足です。初回は4足同時なので、この2足は試し履きもしていません。来店時「お前は二人目の日本人」と言われたのを覚えています。ピックアップの際、当時絶頂で品薄だったグッチのモカシンをグッチ本店で購入したのですが、並べてみて同じローファーとは思えない、似て非なるものを感じました。

足形が甲高幅広気味なので、通常のビスポークだと一度も履きたくないような代物が上がってくることが多く、待っている間も緊張するのですが、ここのビスポークはうまくまとめていただき非常にありがたく思っています。結果的に靴のビスポークでは、唯一リピートオーダーした工房になります。

靴単品で見ると、クレバリーを代表する英国靴のシャープなシルエットに対し、少しまったり感があるのですが、実際に履きますと程良い落ち着きを見せてくれます。履くべき靴を2足上げるとすると、コークストリート時代のジョージ・クレバリ―とこのガットということになるかと考えます。