ロシアンカーフは「靴には向かない」等のご意見もありますが、どうなんでしょうか。例えば店主の世代、イタリア車へのあこがれは強いものがありましたが、そこは「行ってはいけない領域」とされておりました。無謀にも店主は、最も行ってはいけないはずのマセラッティを購入、その後もテーマ8.32(フェラーリのエンジンにポルトローナフラウの内装が施されたセダン)を2台、フェラーリを2台乗り継ぎましたが、行ってはいけないどころか行ってよかったと心から思っています。人生を切り開いてくれました。
靴に向くとか向かないとか、そんなことはどうでもいい問題だと思っています。それをいうなら80年代後半のバブル期のフェラーリなんて、耐久性どころかまっすぐ走る個体、もっというとエンジン掛かる個体なんてほとんどありませんでした。それでもフェラーリはフェラーリ、購入した多くの人の人生を切り開いたと思います。
耐久性や静寂性、メンテナンス面や各種機能を求めるのであれば、クラウンに乗ればマッサージもしてくれ、ある意味最高ですが、クラウン乗って得るものよりフェラーリ乗って得るものの方が俄然大きいと店主は考えております。ロシアンカーフの靴もまさにそうではないかと思っています。
実際この靴はスーツよりカジュアル、加えてこの模様です。仮にクラック等入ったとしてもそれが味に思えるような革ではないでしょうか。そもそも靴と思うから機能性、耐久性とかの話になるのでしょう。ロシアンカーフの靴は靴であって靴じゃなく、どうぞ350年の歴史をお履きくださいませ。
フルブローグはサイズ7、7ハーフと9相当、ローファーは8相当、ホールカットは双方8相当。状態も未使用からミントコンディションの範囲です。