現在、イギリスやフランス、イタリアもミラノ等の有名メーカーのシャツはほとんどがマシンメイドで、手仕事が伝統工芸のようなナポリでも、シャツの製作工程において手縫いが施される箇所は減っております。20年前にビスポークしたナポリのシャツと10年前にビスポークした同じ工房のシャツを見比べると、正直同じ工房なのかと思うほどで、現行品ではさらにコストダウンが進んでいるかもしれません。
もちろん手縫いがすべてにおいて優れているというわけでもないと思います。強度的にミシンの方が優れている箇所もあると思います。ボタンホールも、雰囲気が出るので手縫いであってほしいところではありますが、直接の着心地には関係ありませんし、均一性という点ではミシンがいいのかもしれません。
ですがシャツは肌に直接触れますので、ある意味、着心地が一番重要視されてもおかしくないと思います。スーツではハンドメイドの着心地の良さが取り上げられる一方、シャツはミシンで十分? 店主の素朴な疑問です。シャツがミシンで十分なら、スーツもミシンで十分ということにならないでしょうか。どこかモヤモヤ感が否めません。
当店の別注シャツは、スーツ同様、完全ハンドメイドのシャツを視野に入れつつ、当面は、業界最高水準の手縫い比率のモデルと、業界は無視した、そこまで手縫い?という2パターンをご用意しております。どの道、月産数量は限られますので、1着目は、採寸もさせていただきますし、ダミーで簡単な試作品もおつくりいたします。当初1年はお試し価格ですのでぜひよろしくお願いいたします。
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