こんにちは、Tango245です。
今回は前回の全バラリフォームの続きです。それでプランとしてはいいとしても、重要なことは、実際にできるのか、どういうものが上がってくるのか、ということだと思います。ですので、サンプルとしてカンプス・デ・ルカのサイズ５６相当のビスポークを４４サイズ相当に全バラリフォームを敢行致しました。
下の写真が、５６相当のスーツを着用した写真になります。何ともすごい写真です。もともとこのスーツをオーダーした方は、身長でいうと180cm、体重100kgといったところでしょうか。ちなみに写真のモデルは、身長165cm、体重65kgであります。
そして下の写真が、モデルの体型に合わせて全バラし、仮縫い段階の写真になります。背中が少したるんでいますが調整できる範囲内で、通常の仮縫いとなんら遜色はなく、かなりモデルのサイズに仕上げていただいております。またモデルはいかり肩なので、ビスポークでも時々後ろにつきが出たりもするのですが、いい感じで座っております。一応、全体として気持ちスリムになるようお願いしました。袖が太くて長いのですが、それは袖付けとの兼ね合いになるらしく、前捌きで若干調整はしてくれていたものの、最終的には袖付け時に行なうべきところとのことでありました。またパンツの股上が少し深く、これは元のスーツ自体が相当太めで、勢い股上も深めになっており、ポケットの関係上、こうなるとのことでしたが、前側のみでも若干浅くできないかとお願いしました。
ただこれですと、モデルのサイズにあわせた大規模リフォームの域を出ません。ここからが本番で、いかり肩をなんとか、なで肩に見せられないかということと、その辺のスーツより動き易くならないかにこだわりました。なで肩に見せようと思っても首が短いとなかなか厳しいわけですし、動きやすさは脇のたるみ等を誘発してしまうのですが、それらを袖付けに持たせようと頑張ってもらっています。この辺りは世界の雲上ビスポークを結構研究しておりますので、ここが頑張りどころであります。今週中には上げていただけるとのことなので、来週その完成形をご報告させていただきます。
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