「ビスポークあるあるとその折り合い、その一」

こんにちは、欧州の逸品を通して皆さまにハピネスを届けるビスポークの古着店、tango245です。

店主が英国やイタリアで洋品をオーダーしていた頃は、SNSはもちろん、Eメールもない時代で、アポとかのやり取りは、直接行った方が安いんちゃう?というくらい気絶必至の通話料が後日来る国際電話か、FAXでありました。そうしてアポを取って現地に行っても、イタリアなんかは酷いもので、サルトは閉まっていたり、出来ているのを確認して行ってるのに、全然出来てなかったりと痺れることしきり。それでこちらも知恵がついてきて、オーダー、仮縫い、ピックアップを組み合わせ、少なくとも5,6箇所は行くようにして、そういったリスクを軽減して行ってました。できればピックアップは荷物になるので後半に回したいのですが、ちょっとした補正なら滞在中になんとかなったりしますのでその場合は前半です。なので向こうの反応から実際の状況を読んでどう日程を組むかが重要事項でありました。

そんなイタリアのビスポーク事情、今はさすがにちゃんとしてるんだろうな、と思っていましたら、まだ脈々と続いているようで、実際にオーダーして来たお客様からも痺れる話をお聞きします。「全然変わってないやん!」という感じです。

ということで、よく言われるビスポークあるある、店主の経験も交えてまとめてみました。対処法?まで書くつもりなので、予防接種としてお読みいただき、有事の際の免疫力を上げておいてくださいませ。

仕様のアバウトさはよく言われます。

フラップポケットで頼んだのにパッチポケットで上がってくる、ストレートチップで頼んだのにパンチドで上がってくる、セミブローグがフルブローグで上がってくる、、、。この辺り、こだわっていると痛いですがまだなんとかなります。

シングルで頼んだのにダブルで上がってくる。こうなると仕事で着れなくなる場合も出てきて結構凹みますがギリセーフでしょうか(なんで?)。

違う生地で上がってくる。これは「なんでこの生地やねん?」、「お前があの生地で作れゆうたやん」。さすがに痺れてきます。

とはいえ、店主の場合、忘れただけかも知れませんが、これら仕様の違いにあったことはあんまり記憶にないんですね。それよりもよくあったのはいい加減なサイズ感です。袖丈はかなりいい加減です。「これ短くない?」、「これ長くない?」。聞いても「お前のジャケットの袖丈が、、、」とか「シャツの袖丈が、、、」と他のせいにされます。なのでこちらはシャツとジャケットを同時に注文したりするのですが結果は同じで、シャツがジャケットから5cmくらい出ていたり、逆に隠れてしまったり。「どっちかはおかしいいはず」と言うと、「お前、体型変わっただろう」と。いやいやそれ関係ないやんという感じです。着丈や裾丈も同様ですが、パンツの裾丈についてはパンツを腰で上下させて「これでちょうどや」って。それもどうなん?と思いませんか。

ただそうは言っても、上述のケースはその当該部分を除くとやっぱり雰囲気はありますし、着心地もいいので、オーダーのしがいはあるわけです。また次に繋がっていきます。ですが時々なんの変哲もない、もっさりとしたのが上がってくることがあります。「誰が作ったんや?」。着ても動きやすいとはとてもいえず、日本の百貨店の吊るしとどう違うん?という感じなやつです。これ作るために、仕事サボって、14時間飛行機乗って、観光もしないで、、、。いったい自分は何やってるんだろう。これは正直こたえます。

それでですが、そもそもなんでそうなるのでしょうか、神道を学び、教育勅語をDNAに持つ我々には理解し難いところですが、17条憲法にあるように和をもって尊しとせねば、ご先祖様に顔向けができません。次回はこの辺りをLLMとワールドモデルで学習と推論をし、どう折り合いをつけていくべきなのかを書こうと思います。

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