究極の4品目

こんにちは、Tango245です。
当店では、既にクローゼットの中に逸品が溢れているお客様に、断捨離をしつつ、より厳選したポートフォリオの構築に向けて、究極の3品として、ビキューナのコート、ロシアンカーフの靴、アイリッシュリネンのスーツをご提案させていただいております。また、この3品の穴を埋めるアイテムは当店の別注品(来る4月11日と15日のシャツ受注会も引き続きよろしくお願いいたします)を、それらを収めるスペースの確保につきましては、月並みですが実店舗最高値の買取額と実店舗最安値の委託手数料を掲げ、ワンストップで全力のご対応をさせていただく所存であります。

それで、上述の究極の3品に勝るとも劣らない、4品目を本日ご紹介させていただきます。カルロリーバのビンテージシルクでつくるパジャマであります。カルロリーバは、昨今、巷で都市伝説化の様相を呈しておりますが、同社の社長が、フェラーリで自ら営業していた頃のカルロリーバを知っていて、今もそれを着ている店主としましては、何となくですがモヤモヤしたものを感じております。そんな中、東北の方の有力な人から、カルロリーバのビンテージの生地があるとご紹介を受け、先日お邪魔してきました。カルロリーバのビンテージでシャツをご提供できれば、巷に流れる都市伝説も少し落ち着くのでは、いや逆にビンテージの伝説が加速するのでは等々、を考えながらお邪魔したところ、(コットンではなく)なんとシルクでありました。

一瞬、コットンだったら、とも思いましたが、この身体が溶けそうな肌触り、もはやこのままお迎えが来ても本望な気分で、一瞬、シルクと怯んだ自分の小ささに、まだまだ精進が足りないと思う今日この頃であります。とはいえ値段を考えると、動悸が止まらず、なかなか聞けません。ですが「迷ったら歯を食いしばって全部買う」が、明治生まれの爺の教えで、「若い時の苦労は買ってでもしろ」という諺もあります。というよりも、そもそも、迷っていないですし、若くないですし、苦労でもなんでもないので、その東北の方の人のコネで、何とか先様にお願いしして出してもらい、お出しいただける分はすべて買わせていただきました。

とはいえ、これでシャツを作るとなると、2m以上必要ですので、原価だけでもその辺の吊るしのスーツの値段を軽く超えてしまいます。トマトソース等で一発退場のリスクを考えると自分も怯みます。とはいえ肌触りがウリですのでチーフとかを量産しても意味がなく、どうしたものかと思案し、ここは下着とセットのパジャマとかどうかと考えております。まあそうなると4m以上必要になり、スーツをビスポークするような領域に突入してしまいますが、どうせ作るなら、と思いますし、パジャマならトマトソースのリスクはなくなりますし、細かいことは気にしない男前なお客様いらっしゃいましたら、ぜひよろしくお願いいたします。このパジャマがあれば、睡眠負債も一気に解消、一日のうち8時間は、アニエッリの気分に浸れます。SDGやESG、このところの社会の流れにやれやれなお客様いらっしゃいましたらご検討くださいませ。少しは落ち着くと思いますが、枕やベッドの新調は各自でお願いいたします。ちなみにこの生地、洗えます。

大変恐縮ではありますが、当店、クレジトカードに対応できておらず、もし何かお買い上げいただける場合は現金決済となってしまいます。ご不便おかけいたしますがご容赦いただきますようお願い申し上げます。また不定期営業であり、倉庫や自宅にて保管し店舗にない商品もありますので、原則予約制とさせていただいております。すでにお買い上げいただいている場合もありますのでお手数おかけしますが、ご来店の際はメールか電話にてご連絡いただきますようお願いいたします。店主の予定がなければ土曜日曜祝日を問わず、また夜間についてもご対応させていただきます。ナポリの名店マリネラを真似てコーヒーをご用意しお待ち申し上げます。よろしくお願いいたします。*当店につきましてはこちらこちらも読みいただければありがたいです。*コーヒーのご提供につきましてはコロナ蔓延を鑑み、現状自粛させていただいております。